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GOIN

週末、愛猫の去勢手術のためにペットクリニックへポール(オス、6ヶ月)を連れて行った。

オプションでレントゲンと乳歯の抜歯もお願いして、子供と公園で遊んでいたら電話が。「レントゲンを撮ったら、お腹にヒモ状のものが見えるんですが」とのこと。いそいでクリニックに駆けつけ、先生の話を聞くと、おそらく誤飲。腸までは行っていないので、近くの大きい病院でカテーテルによる摘出手術が必要とのこと。誤飲の可能性は非常に高かったので、タクシーに飛び乗り大きい病院に向かい、なんやかんやで無事手術&去勢成功。お会計は占めて16万円でした。

16万が大金なのか小銭なのかは個人の懐事情によると思うけれど、私にとっては決して安い金額ではありません。人生を揺るがすような金額ではないけれど、「貯金を切り崩す」金額ではあります。つまり、毎月の生活費および貯金に回すお金を除いた、自由に使えるお金だけでまかなうことはできない、ということ。今回、ポール君の誤飲事故からお金について改めて考えさせられました。

私は常々「お金に不自由したくない」と思っています。(私は、と宣言するまでもなく、おそらくみんなそうであろうとは思う。)欲しいものをホイホイ買いたいし、旅行をするならいいホテルに泊まりたいし、車だって(全然乗らないけど)所有したい。毎日美味しいフルーツしこたま食べたい。

でも、現実はそんなことはできないし、「どちらかと言えば稼いでいない」部類に入ると思う。そこで、「なぜ私は稼いでいないのか?」という根本的なもんだいについて考察してみた。すると、結果は「のんびりしていて、あまり働いていないから」だという結論があっという間に出ました!

私、そんなにがんばって働いてない!!!!

驚愕の事実です。いいえ、真実です。

もちろん、子供がいるので残業しまくり〜なんてことはハナから無理なのだけれども、それにしてもかなり省エネで働いている。今日の仕事をきちんとする、ということにかけてはかなりしっかりやっているつもりですが、先のことほとんど考えてなかった。いや、考えてはいるんだけど、行動に移すことは決してない。「給料あがんないかなー?」とか考えるんだけど、それに対するアクションは何一つせずでした。

給料を上げたいのなら、新しい仕事を探すとか、副業を真剣に始めるとか、行動を起こさないと何も変わらないんだよなあ。今の働き方が快適すぎて(中学高校の非常勤講師+副業で教材作成)、努力を怠っていることに気づかされました(もっと早く気づけよ)。

転職も考えていないことはないのだけれど、学校の先生をしていると否が応でも学年末までは仕事を投げ出すことはできない。しかも、毎年11月には次年度の更新がやってくる。かなり短いタイミングで仕事を探さないといけないんだけど、無職になったらやばすぎるのでつい二の足をふんでしまう。でも、いざとなったら仕事だって見つかるだろうし、ピンチの時こそ必死こいて稼ぐ方法考えて、なんとかするんじゃなかろうか。

世の、「給料あがんねーかなー?」と言っているサラリーマンの大半は、私と同じような思考なんだろう。でも、今の生活の安定感とか、転職のリスクとか、家族のお許しとか、なんだかんだで「ま、いっか今のままで」となってしまう。まあ、ある意味で現状に満足しているとも言えるが。

マイカーを所有したい。軽井沢と鎌倉に別荘が欲しい。アクリルの入っていないセーターだけを着たい。年に2度ぐらいでいいから久兵衛でお寿司が食べたい。ゴールドカードを所有したい。親を旅行に「連れて行って」あげたい。バルミューダの加湿器が欲しい。疲れたらエステに行きたい。

これらすべてを誰かに頼るのではなく「私の力」でできるようにするには、「新しい仕事を探す」ことがマストだ。全部を叶えるのはむりかもしれない(特に別荘)けど、猫の誤飲事故をきっかけに、自分の働き方について改めてきちんと考えることができたぜ。よかった。

と、こういう考え方をすると、(自分の不注意だけど)猫が体を張って私に何かを教えてくれたんだ!!というアホらしくも感動できるお話になるのでした。ちなみに、不注意で誤飲させてしまった張本人である私は、天罰として翌日39度の高熱を出したのでした。


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