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(娘が)風邪をひいた拍子に

今日は、彼の家に泊まりに行く予定だったのだが、娘が久々に発熱したためキャンセル。すると食材持ってうちに来てくれた。
家が遠いのも、価値観が違うのも、知識に乏しいのも、友人の頃は全く気にならなかったのに、恋人になった途端、ものすごく高い壁となって立ちはだかる。ただ関係性が変わっただけなのに、"関係性"って大きいんだな。そして、私は恋人に完璧を求めすぎなのかもしれない。
娘との関わりや家族の一員としては彼は完璧です。家事も嫌な顔一つせずにしてくれるし、料理もできるし、自由業だから子育てに割ける時間も多い。絶対に人を裏切らないし、多少のことではカリカリしないし、大らかに受け止めてくれる。
ただ、決して"知的な人"ではない。数学もできないし、新聞も読んでないし、歴史も知らないし英語も喋れない。文学も知らないし、おそらく政治にも疎い。まぁ読書を全くしない人というわけではないのだけれど、なんつーか視野が狭い。
そんなの問題にもならないことなのかもしれないけど、私は知的な人が好きなのだ。小説の話をするなら、まず"漱石が好きなのか太宰が好きなのか"みたいな、誰でも知ってる作家について語り合いたい。あの作家は最近こうで、あの人はこんな感じに変わってきてる!みたいな話をしたいのです。
男たるもの、わたしより日本史に詳しくあって欲しいのです。せめて、有名どころぐらい押さえてて欲しいよー。義経が活躍した戦いの名前とか、大化改新の担った政治的意義とか。言葉にできなくてもいいから、戦後民主主義の成り立ちを理解したうえで選挙に行って欲しいし、声高に叫ぶ必要なんてないから冷静な判断のもとの政治的ポリシーも持っていて欲しい。
哲学面白い、って言うならばサルトルとデカルトとヴィトゲンシュタインとスピノザの違いぐらいは把握してて欲しいし、二進法も理解していて欲しい。
高望みだって分かってるけど、そのぐらいの向上心と公共性のある知性を獲得しようという意思を持っていてくれ!と言いたくなってしまう。狭く深く知識を深めることもいいんだけど、一般常識を完璧に近づける努力は惜しまないでほしい。
一般常識のある人のどこが素晴らしいかというと、"大して興味のない分野の勉強"を続けられるという点に尽きる。好き嫌いではなく、"知っておくべき"という観点で学べるのってすごい。彼だけに限らないけど、物事の基礎を知らずに物知り顔している人を見ると、ちゃんちゃらおかしい!と鼻で笑ってしまいます(性悪)。
もちろん私も完璧な知識があるわけではないけれど、努力はしています。自分の穴を定期的に点検し、もし足りないものがあれば適宜学ぶようにしています。
彼のことは好きだけど、私自身が結婚には向いてないな〜と思うのはこういう瞬間なのでした。(実際に他人のいない生活はあまりにも快適で、再婚願望は特にない。
#恋愛 #育児 #学問

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