学校再開どうするんだ問題④
前回、1年4ヶ月分の子どもたちをまとめた学年の問題を食べ残したので、今回はその続き。学齢をずらすということは、必然的に人数の「超多い」あるいは「超少ない」学年が存在することを意味する。そこで生まれる問題点だ。
不公平!!
おそらく一番最初に噴出するのはこれだろう。学年の人数が増えると、「入試の倍率も上がる」ことになるから、不公平だ!というご意見。
もちろん、今だって毎年生まれる子どもの数は一定ではないので、厳密に言えば完全なる平等ではないのだけれど、そんなの当然のことだし誤差にすぎないし、昔だってベビーブームとかあったじゃん、と思うのですが、4ヶ月分の子どもってかなりの数になると思う。とはいえ、じゃあ、その4ヶ月に生まれた人たちだけの学年を作れば良いんだ!と考えると、少なすぎる。ただでさえ少子化なんだから、地域によっては学年の人数が一桁なんてこともあるかも。(それでもいいじゃんと思う人もいるかもしれないけれど、そうすると学校行事が成り立たなくなったりもするんですよ。やりようによってはなんとかなると思うけどね)
発達段階に差がありすぎる!!
次に問題になるのは、「発達段階の差」です。これは、学年が下がれば下がるほど由々しき問題になるんではないかと・・・。
学校というところには、4月生まれから3月生まれまでをひとつの学年としてひとまとめにしています。みなさんにも身に覚えがあるかもしれませんが、そのまとまりの中にいる人間には、もちろん能力差があります。その能力差は、ある程度の年齢までいけば、単なる「個体差」に帰依できるけれど、小学校低学年ぐらいだと「発達の差」がまだある。だって、4月生まれの子がハイハイをしだしたころ、3月生まれの子はまだ生まれてもいないんですよ?!3月生まれの子がようやくこの世に生を授かったころ、4月生まれはもう歩きはじめているんですよ?!
その差が、たった6年で埋まるわけがない(と思います。このへんエビデンスないんで、違ったらごめんなさい)。それが、生まれた時期に1年4ヶ月もの差がある人が同じ学年だったら・・・・子どもの自信喪失や無力感を生むことにつながるんじゃないかとも思えるし、なによりその集団をまとめていく先生の労力・・・・いや相当な能力を必要とされることが想定できる。
しかも人数多いんでしょ?やりようによっては、上手く個々の役割とか能力を引き出せる環境!と言えなくもないけど、それがきちんとできる教員って少ないんじゃないかなあ。今でさえ、教室の中の多様性をまとめるの超大変なのに、その多様性が1.5割増とかでしょ?うーん、考えたくないですね。
やっぱり9月新学期は無理なのかな・・・
ここまで、ぼんやりと9月新学期について考えてきましたが、(あまり深くは考えていないです。悪しからずご了承ください)やっぱりハードルが高いなあ。尾木ママ、どこまで考えて9月始まりを提唱したのか知らんけど、そういうことについてどう考えてるのか教えてほしい(ヤフーニュースの見出ししか読んでないくせに言う)。
でも確かに、文部科学省の人たち、リモート会議でこういうこと議論したのかな?したんだったら議事録めちゃ見てみたい。
義務教育は、公平で機会均等でないといけないので、本当にハードルが高いと思う。公立学校のオンライン授業がうまくスタート切れないのも、機会均等を保障するためだもん。保障の仕方が間違ってんだろ、と思うけど。
本当に機会均等を保障するなら、全ての家庭にネットワーク環境とデバイスをいち早く整備できるよう支援しなきゃならない。