学校再開どうするんだ問題③

前回、新年度9月始まりの最大の問題点として、学齢について取り上げた。

今回は、とりあえず学齢はそのままで、年度の初めだけを9月にする案について考えてみたい。

まずは、前向きな考え方

例えば、今年度はイレギュラーだし緊急事態だし、夏休みなくすったって夏休みだって外出られるかわからないし、ということでとりあえず9月始まりにする。諸々問題があるけれど、それはペンディングにして、スタートしてから考えましょう。

学齢に関しても、全ての校種で一斉に変えるのが難しければ、最初は義務教育段階からスタートして、浪人とか留年とかのある大学は現状維持で行くとか、まあそれなりにやり方はあるのかもしれない。

そうすると、今年の9月に新年度が始まって、本来2021年4月で進級するところを、9月に進級する。たとえば、今小学校1年生の子どもは、来年の9月に2年生になる。今、小学校6年生の子どもは、来年の9月に中学校へ入学する。「今」の学年が、感覚としては半年程度延長される感じ。誕生日がいつなのか、ということではなくて、「現在」所属している学年をベースにしていく。

まあ、これもできないことはないのかなあ。という印象。

今、学齢の「外」にいる子どもたちは?

私の娘は現在6歳で、本当ならば2021年4月に小学校に入学する予定です。「未就学」なので、学齢期の「外」にいます。しかし、幼稚園では既に学齢に準じたクラス編制がなされており、4月2日〜4月1日生まれのお友達と一緒に生活してきました。

もし、本当に9月始まりになって、それに合わせて学齢を変えていくのなら、未就学児から変えていくのが混乱が少ないと思うし、実際に変わるのならばそうなるんじゃないかと思う(前回も触れたように、留年やら飛び級を量産するわけにはいかないから)。

2014年4月〜8月に生まれた子どもを今年の9月から小学生にする。

しかしながら、今の未就学児をそのまま来年の9月まで未就学でいさせるのには問題がある。

なぜなら、学齢期をずらすということは、どうしたってずらした学齢期におさまらない子どもが出てくるから。

今年度までは、誕生日を無視してとりあえず9月始まりにしたとしても、いつかは学齢もずらさないと混乱が生じる可能性が高い(というか、自治体の学務課の人が過労死する)。4月〜3月の年齢で、9月〜8月の学年を考えるんでしょ?多分、自分の子どもがどっちに所属するのか分かんなくなる人も一定数でてくると思う。

それを乗り越えるためには、ある特定の年の4月生まれ〜8月生まれの子どもたちを、「前の学年」に押し込むしかないんだよ。(正確にはないわけではない。4〜8月生まれ「だけ」の学年を作るという手もある)

見出しでは、2014年生まれの〜と書いたが、さすがに準備できないだろうし、その次の年とか、あるいはこれから生まれてくる子どもたちは、とかにしてもいいと思う。

なんとなくイケそうな予感もする・・・ただ・・・

我ながら良い案だと思う。というか、それ以外に手はないんじゃないか?とさえ思える。ただ、ただ、ただね・・・・。

学齢をずらすとなると、どうしても、4月生まれ〜次の年の8月生まれまでの学年が生まれることになる。つまり、一般的には1年の間に生まれた子どもをひとつの学年にまとめるのだが、それが1年4ヶ月分の子どもたちが所属するということ。

個人的には、友だちたくさんできてラッキーじゃん!と思えなくもないのだが、これには2点問題がある。

少し長くなってきたので、1年4ヶ月分の子どもたちをまとめた学年の問題点については、また次回。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?