第3次ブーム。

村上柴田翻訳堂により、アメリカ文学の翻訳が新潮文庫から続々と出版され(てい)る。今年はなんて幸せなんだろう…。
そんなことから、個人的なNYブームが再来している。私はハワイよりもNY!断然NY派です。
何が素晴らしいかといえば、あの狭い地域にぎゅっと凝縮されている感じ。エコノミーも、アートも、エンターテイメントも、ロマンスも、映画も。あんなに狭いのに、あんなに沢山の文化を生み出して、ドラマがいっぱいあって、詩的情緒にあふれた街は世界中でNYだけだと思う(当たり前)。
そして、NYは本当に優しい街。なんつーか、街全体が共存を目的としているというか、東京みたいに自己中な輩がウヨウヨしていてすぐ舌打ちされるのではなく、基本excusemeだし、異文化共生の聖地みたいなとこもあって"受け入れる"ことに長けている。人も街も。
アメリカ文学の中でもオースターやポーが好きなのは、彼らの描くNYが好きだからと言っても過言ではない。早く子供を置いて1人でNY行きたい。
でも当分行けなさそうなので、ひとまずクイーンズウェイとブルックリンのガイドマップを購入し、毎朝の通勤電車でひたすら眺めている…。
ここのところ、専門書にも疲れて三文小説ばかり読んでいたけれど、やっぱり私はアメリカ文学が好きだと再確認した。日本の小説は、"ファッションとして"ダサい。ビジュアルの描き方が下手なわけではないのだけれど、細部がぼんやりぼかされている(というよりそもそも決まってないのかも?)ので、コンセプト自体がぼやける。主人公のおパンティーの色ひとつからキチンと決めて書かないと、作品そのものもぼんやりしたものになる気がするのは私だけ??
サスペンスなんかは違った主軸があるんだろうが、私小説かくなら私を掘り下げてよ!と思うのでありました。

#エッセイ #NY #アメリカ文学

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