実体がないことで残る不思議

何をどのように分け与えたら
あなたのためになるでしょうか

今まで私を助けてくれた人たちは
正直なところを
素直に率直に
わかりやすく

全くもって明快に
それでいて優しく
横で語りかけてくれた人たちです

押し付けがましいところなんて
微塵もなくて
ただ横に座って
彼らの通り過ぎてきたことを
今ここにあるままに
伝えてくれた

その
彼ら自身を見捨てず
隣人を見捨てない愛が
尊く輝いている

それが文学だと思います

人間としての私は
あなたには常に寄り添えない

けれど姿形
肉体を無くし
霊魂になって
文字に身を寄せる私なら
いつなんどきでも
あなたのそばにいることができるのです

それが、
私の祖父がおしえてくれた魔法。

ひとは肉体を無くしても
ひとに寄り添うことができる

肉体を無くすからこそ
純粋に永遠に寄り添える

そう感じます

ほら
あなたのたいせつなひとやものを
目の前に思い起こしてご覧なさい

心の目は
いつも
自由なのですから。


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