16:15、スタバの冷房が凍みる。

掛け持ちの事務バイトまでの時間調整にと近くのスタバに入ったはいいものの、あまりにも冷房が効いていてガクガクしている。
注文したホットのキャラメルマキアートで暖をとろうとしても、カーディガンを羽織っても、寒いものは寒い。

なんだか飲食店は向いてないような気がしてきた。
これといって嫌なことがあるわけではないのに、毎朝行きたくないなあと思いながら電車に揺られる。大きな失敗もなければ、取り立てて注意されるようなこともないけれど、どうも気持ちが重くなってしまう。
きっと、あれこれと気を回してテキパキ動くのが苦手な癖に、無意識にうんと頑張ってどっと疲れてしまうからなんだろうな。そんなに緊張感をもってやらないといけない雰囲気のお店でもないけれど、性格的に「失敗しちゃいけない」と思い詰めてしまって自分で自分の首を絞めている感じ。

実際はそんなことないのに、結果として相手が満足するかそれ以上の内容で仕事はこなせるらしく、自己評価よりも高い期待をもたれたり頼られたりすることがある。
ポーカーフェイスなことも邪魔をして、心臓が飛び出るくらい緊張しながらやっていることでも「いやー落ち着いてやってくれて助かったよ!ばっちりだね!」なんて言われるから困ってしまう。「あははー、もうめちゃくちゃ緊張しましたよー」としか言えない。

なんの話だっけ。

緊張と言えば、目の前に人がいるっていう状況と、自分の知らないことを聞かれる可能性に対してすごくプレッシャーを感じる。大袈裟じゃなくシフト直前に最寄り駅のトイレでうずくまった経験も少なくない。
それでも今までなんとかなってきたんだから気にしなきゃいいのに、毎回毎回何か新しいことがある度に緊張する。カフェバイトはホールだからお客さん相手がメインだし、そう考えると地獄よね。

失敗したことばっかりが頭にこびりついて、成功体験は使い捨て。
成功しても、何回やっても、緊張するものは緊張する。
比べたら事務仕事のほうが向いてるなあと思うのは、何か聞かれても待ってもらったり折り返しの連絡っていう対応で乗りきれるからかもしれない。わからないけど。

向き不向きなんて思い込みとか言い聞かせかもしれないけど、そんなに毎朝緊張しながら行きたくないなと思いながら出勤するくらいならどうせ向いてないから辞めてしまえばいいのに、たぶん私は明日も明後日もカフェのエプロンを巻く。



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