仮に現職の河野知事がすぐに辞職したとしても、東国原氏が出直し県知事選で勝てるわけではないよな、と思う件。
先日の宮崎県知事の地元紙への行動隠しを依頼した件で、自分自身の処分を今月中には出すそうです。他県の事例なども参考にして。
自分自身が発令した県独自の医療非常事態宣言中に、公務でもない私的な後援会へのお礼参りなどのために、県内各地をふらふらと練り歩いて、コロナに感染したばかりか、感染後にこれはまずいということで、その行動履歴を隠蔽しようとしていたわけです。
県知事自身がコロナに感染したことはこれまでもありましたが、「自分自身が医療緊急事態宣言を発令した期間中」での「私的な行動が原因」での感染と言うのは、他の県知事ではこれまでないはずです。
沖縄のデニー知事も2022年の6月にコロナにかかった際には、私的なバーベキューをしていたことが原因で「あの沖縄地元メディア」にさえ叩かれていましたが、この半年ほどで世の中のムードが変わったのか、宮崎の地元メディアが腰抜けなのかはわかりませんが、「コロナに感染した原因となった行動」も非難することは減ったような感じはします。個人的にはこれも相当に問題だと思いますけど。
その上でその事実を隠蔽しようとして地元紙にさらっとメールで依頼したことが、更に問題を大きくしました。
他県の事例も参考に処分を決めるそうですが、こんなグダグダなコロナ対応してるのは47都道府県知事の中で宮崎県知事だけですから、参考にする事例もないんじゃないでしょうか。
参考にする事例もありませんから、給料の自主返納ぐらいで「真摯に反省してまーす。テヘペロ」終わりではないかと推測しますが。
宮崎県民の一人としては、宮崎県政の恥を全国に大きく晒して頂いたので、それを理由にお辞めいただいても全然重い処分でもないとおもっていますし、Yahoo！ ニュースのコメント欄（ヤフコメ）などネットではそういう意見も多いようです。
ただ、ヤフコメや河野知事の辞任を期待している意見を見ていると、もし河野知事がやめた後の出直し選挙では東国原氏が当然に県知事になるというムードなのには首をかしげます。
東国原氏が23万票以上の票を獲得し大接戦となったのは、3期12年で何を成し遂げたのかもわからない自治省出身の他所者の役人であったからで、他の候補であれば案外大差で負けたかもしれないと考えています。ほかの候補が出ていれば、東国原氏も立候補さえしなかったかもしれません。
と言うより、自民党の組織選挙ってすごいです。昨年の参議院選挙でも、自民党が公認を出した松下新平氏は、文春砲をくらっても20万票とって当選しているわけですから。
https://bunshun.jp/articles/-/50757
前回2022年の県知事選は、4期目ということで自民党の党本部の方からは公認は出ていないはずですが、新たに候補を立てるということになれば、自民党本部の公認も得ての選挙になるはずで、そうなれば先日の選挙以上の組織の引き締めも入る上に、擁立する候補にもよりますが、県の顔が一新されるというフレッシュさで、当選した不人気の現職が獲得した25万票以上の獲得はできるのではないかと思います。
一方の東国原氏の方は、先日の選挙で「準備期間が足りなかった」と見る向きもあるわけですが、もともとの知名度はもうこれ以上ないほど高いわけですし、県知事退任時の行動などによって、根強い不信感を持たれていることなどから「絶対に投票しない人」も多いため、前回以上の伸びしろは案外ないででしょう。
東国原氏については、県知事選挙の接戦の結果や今回のグダグダな現職の行動などを踏まえ、全国メディアで宮崎のような地方のことも理解した上での政治的提案をするような形で、その影響力を発揮していただいたほうが、宮崎のためになるのじゃないかなと思います。
宮崎に残って、メディアにも出ずに、草の根で再起をかけて行動しろ、みたいなのは、これまでのご経歴や影響力の無駄遣いですし、それで勝てれば良いですけど2回連続で負けるとタレントとしての価値もさがりますし、それこそが田舎の根性論で私は同意できないですね。個人の才能はフルに発揮できる場所があれば、そこで輝いたほうが良いのではないですかね。
と、ここまで色々書いてきましたが、結局は「現職はやめないだろう」と予想しますので、ただの思考実験ですねｗ
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