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数週間前の宮崎県知事選挙で惜しくも落選した東国原英夫氏が獲得した票数は、外出隠しの県知事をリコール請求するのに必要な数を上回っているな、という話。

先日の2022年の宮崎県知事選挙は非常な接戦であったわけですが、それから1ヶ月も立たないうちに、自称「国とのパイプがあり3期12年の安定した実績を積み上げてきた」宮崎県知事の河野俊嗣氏が、これまでの3期12年の中で、ほぼ初めてといっていいほど全国ニュースで盛んに取り上げられるという事態になっています。

自身の都合の悪いことを、しれっと隠蔽しようとする、何も大きな失敗がないことだけをやって無難に逃げ切ろうとする役人らしい事案ですが、これまでも悪いデータが出たときなどは全く出てこなくなる人でしたから、こういうことを少なからず繰り返してきたのだろうし、今後4年間もそういう体制なのだろうな、と感じさせるに十分な事案です。

流石にこの事案で宮崎県民からリコールされることはないだろうとは思いますが、一応宮崎県の場合どれくらいの数の人がリコール署名をしたら請求が成立するのかを簡単にネットで調べてみました。

リコール (地方公共団体) - Wikipedia

上記、Wikipedia の記載によると、

選挙権のあるもの(有権者)の3分の1以上(有権者総数が40万人を超えるときは、40万を超える数の6分の1と40万の3分の1を合計した数以上、80万を超えるときは、80万を超える数の8分の1と40万の6分の1と40万の3分の1を合計した数以上)の署名を集めて選挙管理委員会に請求できる(地方自治法第81条第1項)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB_(%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%85%AC%E5%85%B1%E5%9B%A3%E4%BD%93)

これに基づいて計算をすると、数週間前の宮崎県知事選挙での有権者数は887,566人 でしたので、リコール申請に必要な署名の数は、

(887,566 - 800,000)÷ 8 + 400,000÷6 + 400,000÷3 = 21,1945.75  

という計算式になり、21万1946人の署名が必要になるわけです。

数週間前に行われた宮崎県知事選挙で東国原氏が獲得した票数が
235,602票
でしたから、宮崎県知事をリコール請求するための数を上回っています。

宮崎県知事選|地方選挙 | NHK選挙WEB

リコールの請求のためには、署名と住所の記載が必要になりますから、これでそのままリコール請求ができるということにはなりませんが、よくよく考えれば、もともとそれくらい低い支持率なのだな、と言えると思います。

県知事自身は自分に処分を課す、ということですが、自民党や立憲民主党など今回の県知事選挙で軒並み支持や推薦を出した県議会はどう動くんでしょうかね。

これほど全国的に注目が集め、非難されている、宮崎県政の恥を晒すような事案に対して、何もしない、というわけにもいかないんじゃないでしょうか。不信任決議とまではいかなくても、問責決議を通すぐらいのことはあってしかるべきだと個人的には思います。

統一地方選挙も控える中、どんな動きになるかは注目です。


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