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宮崎県の河野知事がスギの苗の生産現場を視察。相変わらず県外出身役人知事は楽な目標をアピールするのは得意ですね、という話。

「再造林率」で日本一を目指す目標を掲げている宮崎県の河野知事は、スギの苗の生産現場を視察したそうです。

相変わらず簡単な目標を達成して地元メディアでアピールするのが大好きですね。全国メディアではほぼ無視されていますが、県内だけでアピールできれば良いのでしょう。

先週の金曜日の宮崎日日新聞に「再造林の重要性について、県民の理解を深めることをより推進する」という推進条例骨子案が提示されたというニュースも流れています。

個人的には、この県の掲げる「日本一挑戦プロジェクト」なるものが、県外出身の宮崎の発展への熱意もない知事を中心とした、地方木っ端役人がつくる実に小賢しい楽な目標だらけのプロジェクト案だとおもっています。

9月の県議会に提示された際にもそれについては記事にしました。

3つのプロジェクトどれをとっても素晴らしい目標とも言い難いものだと個人的には考えますが、その中でも特にこの「再造林日本一」というのは最もしょーもない楽な目標だと思います。

これに関しては、11月の県議会でなんと与党議員からその有効性についてその意義を疑問視する質問をされる有様です。

29日始まった県議会の一般質問で、自民党の坂口博美議員は山の表層崩壊の防止や二酸化炭素の吸収などの観点から見て、この目標は適切と言えるのか質問を重ねました。

議員は横方向に広く根を広げ、途中で伐採されることもない天然林の方がスギよりも表層崩壊に強いことは明白だとか、県内で植えられているスギの中には植林から100年程度で二酸化炭素の固定量が急激に低下するものもあると指摘しました。

そのうえで「県の取り組みが万が一にも見せかけの環境配慮、『グリーンウォッシュ』と指摘されることはあってはならない」として、同じく二酸化炭素を固定する海の藻場の保護・再生など、より総合的な環境保全策を考えるよう求めました。

上記NHK のニュースから引用

再造林を予算をかけてやったとして、「環境への好循環」についての評価手法さえ明確でないものを、どうやって評価するつもりなんでしょうか。評価さえ行わないとするならば、ただの特定の団体への公共事業のバラマキでしかないわけですよ。

「再造林の重要性について、県民の理解を深めることをより推進する」ということですが、私は県民としては全く理解できないです。「この名目で国の予算が出るから、それで公共事業をやります」とシンプルに言ってくれたほうがまだ理解できます。

お手盛りの小賢しい目標を立てて、適当に予算を立てればすぐに達成できるようなものをアピールする姿勢を、もう少し県民(というか地元メディア)は厳しく指摘すべきではないかな、と思います。

タイトル画像は PowerDirector365 の画像生成AIで作成した
「政治的なアピールは大好きだけど、実は環境保護に全く関心のない環境保護団体のメンバー」
です。

PowerDirector365 の画像生成AIで作成した
「政治的なアピールは大好きだけど、実は環境保護に全く関心のない環境保護団体のメンバー」

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