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宮崎県は、隣県熊本の「数十年に1度のチャンス」のおこぼれでも何でもいいから取りに行く姿勢を見せてくれないか、という話。

今日 3月13日付の時事通信の記事に隣県熊本の非常に羨ましい記事がでていました。

 半導体受託製造(ファウンドリー)の世界最大手、TSMC(台湾積体電路製造)の工場建設が進む熊本県。建設予定地の自治体では、工業地の地価が全国トップとなる前年比30%超の伸びを示し、周辺自治体でも住宅地や商業地が値上がりしている。新工場の波及効果は関連産業だけにとどまらず、地元首長からは「数十年に1度のチャンス」との声も上がる。建設着工から4月で1年。新工場を巡る地元の熱狂は、冷めるどころか、むしろ熱を帯びている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9130836106d56a9fe87dee00565146a78230d2ab

資本集約度の高い産業の誘致がほとんど進んでいないどころか、むしろ撤退が進んでいる宮崎県民としては、非常に羨ましい限りです。

中国とのデカップリングなどの国際情勢の変化によって生まれた「数十年に一度」とも言われるチャンスを確実に熊本県は掴みつつあるということで、なんとかその波に宮崎県も乗って欲しいところですが、半導体産業の集積度も熊本県には遠く及ばないのですし、県知事は宮崎牛しかアピールできないので直接的な波及効果は期待できないですかね。

とは言え、第2工場も近隣で作りたいという話もあるようなので、一応どういう土地が半導体工場に適しているのかということを  ChatGPT で勉強してみました。

Q. 半導体工場の立地に最も適した場所の条件とはどんなものがあるでしょうか?

半導体工場の立地に最も適した場所の条件は、以下のようなものが挙げられます。

電力供給が安定していること:
半導体製造には大量の電力が必要とされます。そのため、安定した電力供給が可能な場所が望ましいです。

水質・水量が良好であること:
半導体の製造過程で使用される水質は高く、大量に使用されます。そのため、水質が良好でかつ十分な水量を確保できる場所が望ましいです。

交通アクセスが良いこと:
半導体製造には多くの部品や原材料が必要とされます。そのため、輸送コストを抑えるために、交通アクセスが良く物流網が発達している場所が望ましいです。

労働力の確保が容易であること:
半導体製造には高度な技術が必要とされます。そのため、高度な技術を持った労働力が確保しやすい場所が望ましいです。

地震や洪水などの自然災害のリスクが低いこと:
半導体製造は高度な技術を要し、製造プロセスは非常に精密なため、自然災害による施設の被害を防ぐため、自然災害のリスクが低い場所が望ましいです。

規制緩和や税制優遇措置があること:半導体産業は競争が激しく、製品の品質やコストに大きく影響を与える規制緩和や税制優遇措置がある場所が望ましいです。

これらの条件を満たす場所に半導体工場が立地することで、高い生産性を確保し、競争力のある製品を生産することが可能となります

ChatGPTによる回答

水質や電力は九州管内であれば、それほど差は出ないはずですし、地震や洪水のリスクが少ないことという点に関していえば、むしろ最近は熊本のほうが地震が多いですし、火山も近いですから宮崎でも不利にはなりにくいでしょうか。

やはり交通の便の問題と、労働力の確保が難しいというところが難点です。そのデメリットを上回る規制緩和や税制優遇を打ち出すことができればいいですが。

大規模な半導体工場の建設が直接的には無理でも、波及効果を期待して、その周辺産業で地域で増やすべき産業もあるはずです。その辺をまたChatGPTに聞いてみました。

Q. 半導体工場の近くに立地することで相乗効果が生まれそうな製造業はなにかないでしょうか?

半導体工場が近隣に立地することで、その地域には高度な技術力が求められる製造業が相乗効果を生み出す可能性があります。以下に例を挙げます。

電子部品製造業:
半導体製造に欠かせない電子部品の製造に特化した企業が誘致されることで、供給チェーンを形成することができます。

プリント基板製造業:
半導体を搭載する基盤となるプリント基板の製造業は、半導体工場と近接することで生産性が高まり、製品の品質や納期管理が改善されます。

液晶ディスプレイ製造業:
液晶ディスプレイはスマートフォンやタブレット端末、テレビなど様々な製品に使用されます。半導体工場との近接により、生産現場のリアルタイムなデータ共有が可能となり、製品品質の向上や生産効率の改善が期待されます。

ロボット製造業:
半導体工場には多数の自動化・ロボット技術が導入されており、その分野に特化したロボット製造業の誘致が可能となります。

これらの製造業は、半導体工場との連携や技術交流が可能となることで、生産性の向上や新しい技術の開発・応用が期待できます。また、地域の産業構造の多様化や雇用の増加、地域経済の活性化など、経済波及効果も期待できます。

ChatGPTによる回答

宮崎県では、プラズマディスプレイ工場は市場の縮小でなくなり、太陽光パネルの生産も打ち切られるなどしてます。あまり高度なものは地域の技術集積度も高くないため難しいかもしれませんが、熊本の隣という物理的な近さを生かした、中規模の製造業は持ってくることもできるかもしれません。

こちらの記事でも書いた通り、農業や宿泊・飲食業ではあまりに資本集約度(労働生産性)が低すぎて、成長産業にはなりにくいので、なんとかして熊本の隆盛にも乗って、製造業で地域の安定した若い人たちの雇用を生み出す努力をしてもらいたいものです。

企業規模別、業種別に労働生産性の中央値を比較(2020年版 中小企業白書から)

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