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ネットワークビジネス的なもの

 タイトルにある通りネットワークビジネス的なものに、信頼しかない友達からちょっと話を聞いてみないと言われました。

 もちろんこの言葉に良い印象は一つもありません。ですがあまりにも信頼しかない友達から聞いてよと言われたので、まぁ話を聞くだけなら良いかと思い足を運びました。警戒心100%で。

 とりあえず結論から言いますと、入っておりません。危うく入りかけましたが、今は入っておりません。これからも入らないと思います。ここで問題なのが、これからどう断ろうかなと思っている段階です。勘弁してよー。面倒くさい。笑

 もう一つ書きますと、そのビジネス自体はおそらく違法ではないと思います。てか多分ないです。後もう一つ書きますと、上手くやれば多分稼げると思います。そしてその友人は金儲けが目当てで、自分を誘ったのではなくて、本当に良い物を紹介したいという思いで、声をかけてくれたと思ってます。それは今も信じます。これからも関係を築いていきたいと思う、そんな奴からの誘いだったからこそ話を聞きにいきました。

 そもそも軽く話を聞くだけだからと思って良いよと言っていたのですが、これが違いまして、50人くらい入る会議室的なものを借りて、2時間ガッツリ説明をするものでした。

 そんなつもりで来てなかった私は、ガッツリ私服でそこに行きました。そこで友人と待ち合わせをしたのですが、そいつはスーツをビシッと決めてまして、おやおやおやと思いました。そんな感じのやつ?って。危うくジャージで行こうとしてた所をめんどくさいけど私服に着替えた私を褒めてやりました。良い勘してるぞと。そこでなんだか分かりませんが、緊張してきました。なんの緊張やねんと自分でツッコミながら。

 そしてその会議室に入るなり、怪しい連中が沢山いるわけですよ。笑 もう本当みんな怪しい。そこにいた人達の層を言うと、70%主婦。29%おじさん。んで残りの1%が僕とその友達ともう一人。怪しいって書いちゃってますけど、そんな目で、偏見なので、もしこれを読まれても勘弁してもらいたい。

 それで受付がありまして、名前を書いてと言われたので、まぁ名前だけらな良いかと思い書きます。そして8列くらいになっている席の真ん中ぐらいが空いてたので、そこに座ろうと思ったら、君たちは一番前でお願いします。と言われます。そこで僕は

「一番前かよ。嫌だな」

と普通に声に出して言いました。その案内してくれた人に聞こえる声量で。その時点で怪しさ満点が溢れ出て、嫌悪感がすごく自分の中にあったんでしょうね。普段はそんな事言わないけど、もう良いやと思って言っちゃいました。

そいで席に着くなり、その案内してくれたおじさんから挨拶があって名刺を貰いました。ここでもまた、そんな硬い感じなのこれと思います。そして

「一番前嫌だよね」

と言われたので、真っ直ぐなんの言葉も隠さずに
「嫌ですね」

と返答しました。その返答におじさんは笑わなかったので、あ、やべと思い、態度を180度変えます。
「あ、いやいや、集中して話が聞けるから良いですねー」と

自分でもその方向転換は無理あるだろと思い、笑ってしまいましたが、なんとかその場を収めました。すると次から次に名刺を渡しに、僕のところに来てくださいました。名刺を見ると、まあ大層な役職の方、肩書き持ちの方々ばっかりで、そんな人達が自分なんかに挨拶に来るのが、逆に気持ち悪く感じてきました。

そして説明の時間になり、進行の人までいて、立派な説明がありました。それで話を聞いていく内に、あれこれそんなに悪いもんじゃないぞと思い始めてしまいます。

(なんかいかにも、悪い話を聞いてるみたいに書いてますが、まぁ良いか。悪い話でしたね。今の所の結論ですけど)

ビジネスの内容としては月々数千円払って、サービスが受けれます。そのサービスを今作ってる段階で、それを何人か誘って入ってもらえれば、ポイントがついて、そのポイントを稼げば、将来数百万円稼げるようになります。完全にネットワークビジネスです。話自体は。

でもまぁ上手いんですよ。話が。その内容を箇条書きで書きます。話をしてくれた順番に
⚪︎まず僕も(説明してくれた人)このビジネスを怪しいと思ってました
⚪︎このビジネスをやってるトップはこれぐらい社会的に地位がある人。怪しかったらその人もただでは済まない。
⚪︎これに入会すると、これだけのサービスが受けられますよ
⚪︎世の中はこれから、自分でなんとかなしないと行けない。
⚪︎途中、このサービスを使ってこれだけ成功してます。って人を2人くらい間にはさませる。
⚪︎誰でも稼げます。
⚪︎でもこのチャンスは今この瞬間だけです
⚪︎それを月々数千円でそのチャンスが手に入るのは他には絶対ありません
⚪︎やる気さえあれば本当に誰でもできます
⚪︎やり方を説明してくれます。(半分も理解できず)
⚪︎今ある代表的なサービスを4つくらいあげ、(誰もが知ってるやつ)これもそこに並ぶようになります

とまぁ、こんな感じですね。文字にしたら怪しさしかありませんが、話を聞いた直後の私は、やろうかなと思いました。危なかったですね。危ないかどうか、もしかしたら今後後悔する可能性もありますけど。

それで説明が終わると、また自分のところに、何人か挨拶に来てくれます。どうだったこの話とみんなに聞かれます。この時の私は、もうやろうかなと思ってましたので
「最初は疑い100%でしたけど、もうほぼありません」
と言います。すると逆に皆さんに驚かれました。え!本当に。僕なんか何度か聞いてやっとだったよって。

いや、逆に驚くんかい。と心の中でツッコミながら、最後に

「じゃあもう今日入会する」

と聞かれましたが、何故かそれまではその気100%でしたが、その場では

「いや、一旦持ち帰ってまた考えますね」

と答えました。これを答えてたのには、訳があります。最後に挨拶に来てくれたおばちゃんが、まぁ熱心に話をしてくれた訳なのですが、途中からその話を受け流しながら、頭の中で今日の説明の内容を振り返ってました。この時間が超重要でした。
説明で、でてきた3つの言葉の引っ掛かりました。
(頑張れば誰でも、夢叶えれます、今だけのチャンス)
この3つが、正確には忘れましたが、宣伝として使う常套句だと言うことを、どこかで学びました。それを思い出して、やっぱり怪しいなと思えたのです。

一応、書くことを夢に持って勉強してたのが、ここでいきてきました。

それで、もうとにかく帰りたいと思った私は、家で晩飯を作って待っている家族がいるのでと言い、その場を逃げるように立ち去ります。

帰り道、その友達にまたどうすると聞かれて、んーと言葉を濁していると、俺はみんなとこれで稼げた事で楽しい事ができれば良いと思ってるだけなんだと言われます。

その言葉に負け、まぁ入る方向で考えます。と返答をして家に帰ります。簡単なやつですね。僕も。でもそれぐらい信用してるやつなんです。

それで家帰って、母に軽く説明して、どう思うと聞くと、「絶対に駄目。それに入るくらいなら、なんでも良いから保険に入るか、NISAでもやれ馬鹿」と一喝されました。

その言葉に僕は「たしかに!!!!!」と心の奥底から思えたので、入ることをやめることにしました。

まぁあともう一つ言いますと、人付き合いめんどくせぇと思いました。もしこれに入ったらこれから定期的にこの人達と絡んで、頭をペコペコ下げる必要があると思うだけで、やっぱり辞めようと思いました。

あとやっぱり、そんな簡単にお金稼げてたまるかと思えたのも事実です。こっちは必死に働いてそれなりしかもらえないけど、そっちの方がなんか良いな思いました。これはもしかしたら、ビックなチャンスを逃した馬鹿になるかもしれません。だけど

賢いってのがそういうことなら、俺は一生馬鹿のままでいい

ナルトの精神ですね。自分が書いた文で将来お金を稼げるのが一番です。うん。それが夢なんです。何で稼いでるのかわからない人にはなりたくない。

さぁどうやって断ろうかな。



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