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【オンラインの友だちって、ほんとうの友だち?】

今、イタリア・ナポリを出港してスペインのパルマに向かっています。
バケーションで地中海クルーズ中なんです。
バルセロナから時計回りに地中海の港に寄りながら一周するコースです。

今回のこの旅程の中で、私のメインイベントは、
フィレンツェに住むオンラインの友人を訪ねることでした。

オンラインの友人って、実際にはどのくらいの友人なのでしょう?
.. という期待と少しの不安を抱えながら。

ちょっと私たちの関係を説明させてください。

イタリア・フィレンツェ在住20年以上の彼女とは、
ちょうどパンデミックが始まった2020年のオンライン講座で出会いました。
FBライブストリーミングを通じてビジネスローンチを習う2週間の講座で
100名以上が一斉に毎日短いライブ投稿をして、お互いにコメントし合うというお祭りのような講座でした。

その受講生の一人だった彼女は、移住した経緯やイタリアでの暮らし、そして地中海料理のことを配信していました
––– オンラインライブで彼女が教えてくれたティラミスのレシピで作ったら、これまで食べたことがない美味しさで、かつシンプルで簡単でした♪

彼女のこれまでのライフストーリーは省きますが
まさに波瀾万丈(私はこの言葉があまり好きじゃないけれど、まさにそれだった)、
彼女の話を聞きながら、私はモニター越しで涙したこともありました。
そして彼女も私のライブに興味を持ってくれて、いつも来てくれていました。
その二週間で、伊フィレンツェと米フロリダの距離を超え、FBライブ配信を通してお互いの歴史や考えの多くをシェアし合っていたわけです。
この時点では、実際に二人で会話したことはありません。
ただお互い短く“コメント”しあっただけで、もうすでに知り合いのような気持ちになっていました。

その講座が終わった後も、受講生数人とは引き続きオンラインで連絡をとるようになり、彼女もその一人でした。
それからしばらくして、私が開講した三ヶ月のオンラインコース(「66days話し方風水チャレンジ」といいます)にも、彼女が2期生として参加してくれました。
私は講師として、彼女の「あなたに合った話し方」を探るために、風水の見地からも深く彼女を探求しました。その上で、グルコン形式で毎週ZOOMに集まってレッスンをし、シークレットのFBグループで毎日課題を投稿してもらい、私もそれを毎日チェックしてコメントしたり、卒業制作のためのミーティングなど諸々、(自分で言うのもなんですが)とても濃い66日間を共に過ごしました。
その結果、コース修了後にはもうすっかり親しい友人以上の仲、という気持ちになりました
...... という関係です

この3−4年間で、みなさんもオンラインでの交流が急増したと思います。リアルでは会えないたくさんの人と知り合ったのではないでしょうか。
あなたは、オンラインの関係とリアルな関係って、どう違うと思われますか?

私は、オンラインの交流がリアルに比べて違うところは、
・オンラインでは黙っていると間が持たないので、リアル以上に喋ることになる
・オンラインでは、縁を切るのがリアルよりもずっと簡単
この2点が大きな違いだと感じています

その結果
・オンラインでは。自己開示をリアル以上にすることになる
・オンラインでは。嘘の自分を作り上げることが可能
の、二つのパターンが生まれると感じています。

今回、私たちはどうだったかというと、

待ち合わせ場所のシニョリーア広場に、※二時間遅れて(!)到着し、お互いを見つけた瞬間、
久しぶりに会った親戚を見つけたような気持ちになりました。
ハグしながら「久しぶりだねー、元気だった?」
「よく来れたねー、石畳でつまずかなかった?」
という具合。

これまでの2年半のオンラインでの交流が、その瞬間に全てリアルに塗り替わった、ように感じました。

その後、船に戻る時間ギリギリまで
美しい街を案内してもらったり、フィレンツェの中でも特に美味しいビストロに連れて行ってもらったり、美味しいジェラート屋の見分け方を伝授してもらったりしながら、お互いの近況やたわいのない話をしました。

これまでオンラインで受け取った彼女の考えや在り方を、一つ一つあらためて確認するように感じて、そしてあらためて大好きになりました。

彼女も、後からこんなメッセージを送ってくれました。

「最初の直感通り、魂のお友達でした。きっと日本中探し回っても会えないけれど、こんな遠く離れていても出逢わせてもらえた」

オンラインのおかげで、距離やしがらみを外したところで出会えた縁に、お互いが深く感謝し合った1日になりました。

ただ一点、
別れ際に「今度はいつ会えるかな?」と、とつぜん強く切ない気持ちになったのは、これまでオンラインでは感じたことのないものでした。

オンラインの友人は、本当の友人でした。

もちろんそうじゃないケースもたくさんあるでしょうけれど、オンラインだからこそ、世界中の真の友人と出会うことができることを、今回の経験で確信しました。


※ 二時間も遅刻したのは、実はクルーズでありがちなアクシデントが重なったからです。クルーズ船からのシャトルバスの出発時間が大幅に遅れたことや、予定所要時間より実際にはかなり長かったこと、そして到着予定場所を待ち合わせ場所にしたけれど、そこは駆け足で15分以上離れた場所だったことなどが理由です。でもね、途中で連絡したら(バスの係の人の電話をお借りました)、彼女はこう言ってくれました。「イタリアに長くいると、待ち合わせ時間にぴったりに来るなんてことは全く期待してないの(笑)全然迷惑じゃないから、ゆっくりおいでー」と♡ VIVA ITALIANO♫ 素晴らしい友 in Florence でしょ?


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