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東京に住みたい人はなぜ増えた

私が地元を離れ、東京で一人暮らしを始めたのが約30年前です。今では家庭も職場も東京圏にあり、そろそろ地元の両親に上京してもらう時期なのかなぁと考えていました。以下の記事を読んで、同じような状況の人達が増えているのかもしれないと感じました。我々は団塊ジュニア世代、親はもちろん団塊世代ですから、人口動態へのインパクトは結構あります。

東京圏に住み替える理由は人それぞれでしょうが、家賃は東京圏が一番高いでしょうし、売られている住宅も東京圏が一番高い。多くの引越し世帯では、引越し後に家賃が値上がりしたか、従来より高い住宅を購入した可能性があります。それは景気が良い証でもあります。

過去を見ると、全国の地価が上昇する局面では、まず東京圏に人口が集まります。東京圏の地価が上昇した後、地価上昇の機運は全国に波及します。例外はあまりありません。「人口東京圏集中」は別に異常な事ではなく、むしろ全国的な資産デフレからの正常化の過程にあると私は理解しています。

東京圏への人口流入が加速すれば、子育て世帯は郊外に住み始めます。リニア中央新幹線が開業すれば、郊外の範囲も拡がるかもしれません。

もちろん、過疎地に孤立した高齢者世帯の問題は無視できませんが、それでも全国的な住み替えの活発化が、高齢者世帯の住み替え促進を阻害することは無いように思います。

(注)トップ画像は総務省「住民基本台帳人口移動報告 平成30年(2018年)結果」より抜粋しました。

お読みいただき有難うございました。 小難しい経済ニュースをより身近に感じて頂けるよう、これからも投稿してまいります。