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"女子大学生"という言葉を使わないワケ

JK=女子高校生

JD=女子大学生

女子アナウンサー、女性経営者。

私はこの類の言葉が苦手だ。

必要に駆られない限り、なるべく使わないようにしている。

高校生のとき、現役"JK"だった私はその言葉(JK)を使う時があった。けど、正直すごく違和感だった。なぜ、"女子"であることがそんなに強調されているのかが理解できなかったからだ。ねじまがった考え方かもしれないが、ともすると、"女子"であることを自虐ネタとして扱っているように感じた。

”女子大学生”は英訳できない

こんなことを思う自分が"ひねくれている"のかと思って、

「女子大学生 英語」でググってみた。

検索結果に"女子大学生"の英訳はヒットしなかった。

あるサイトにはこう書かれていた。

Normally we do not say a gender with this phrase unless someone asks if the person is male or female.
だれかが男性か女性かを尋ねない限り、通常、このフレーズで性別を言うことはありません。

私自身、この検索結果に驚くことは何もなかった。

むしろ、「やはりそうか」としか思わなかった。

共に学ぶ同志である”学生”をジェンダー的な視点で見る必要はそもそもないはずだ。

"女子大学生"は残念ながら、日本がいかに"男尊女卑"文化が強いかを露呈する結果になった。

そしてそれと同時に、ジェンダーに対するリテラシーが低いことも露呈されてしまっている。

国内視点と国際視点

ただ、この日本の古来からの文化があったからこそ"女子大学生"と言う言葉が生き、メディアで見たときにトピックとしてビジュアル的に引きつけられる要素があるというのは事実だ。

実際、"女性活躍"や"女子〇〇"という表現は日常的に目にする。

そのような文化で育った私たち日本人は、よくもわるくもこの表現に対して違和感を感じにくくなっているのかもしれない。

ただ、国際的にもこの日本の文化は"かわっている"らしい

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2019年12月、「Global Gender Gap Report 2020」を公表し、その中で、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表しました。この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2020年の日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位(前回は149か国中110位)でした。

日本はG7の中で最下位だった。

世界からの評価は圧倒的に低い。

"男女平等"ではなく、”個”として認められる世界に

そんな日本の女性活躍を促そうと、さまざまな個人や企業、団体が活動している。

女性の活躍を応援することはいいことだと思うし、男女格差を本当の意味でなくしていくには必要なことだと思う。

でも、私はこれに関しても少し違和感だ。

"女性だから"が強調されているような気がするからだ。

たしかに"女性〇〇"は国際的にもトピックとして映える。

でも、私はそうではない気がする。

人種や国籍、ジェンダーを超えて、"個"として一人ひとりが認められるような世界が本当に目指すべき世界なのではないかと思う。

現役"女子大学生"である私自身が、"女子大学生"という表現を使わないのは、そういうワケで、これが、私の正義のとおし方だ。

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