見出し画像

#049_自分らしく力を抜いて、いいものを作ることに集中するにはなにを削れば、なにを足せばいいでしょうか

41歳でギターを始めました。バンドに入りたいと色々やりますが、正直41歳の女は音も聞かれず断られます。ナメられます。彼氏の影響?と言われます。彼氏はいません。

説得できるような音を出せるようになりたい。ふんわり、いいねあなたのままで素敵だねって曲が作りたいんじゃないんです。圧倒的な暴力的なまでの凄いものが作りたいです。でもこのままだと拗ねて腐ってしまいそうな自分に気付きます。コンプレックスから、過剰に男性的に振る舞っていることに気付きます。

自分らしく力を抜いて、いいものを作ることに集中するにはなにを削れば、なにを足せばいいでしょうか。20歳で始めるより、音楽をやれる時間が少ないことにも焦っています。

41歳から真っ新な状態で始めることって、すごくおもしろいかも

どうも、おじさんです。41歳からギター、いいじゃない。同い年かなあ。しかも本気で取り組みたいと思えてるみたいで、熱くなれるものが新しく出てくるっていいよね。

正直、自分らしく力を抜いた表現なんて、僕も数十年やったってあんまりよくわからなくて。わかったと思えば見失う、を繰り返している。完全にわかったという人がいるなら、それは本当かなあと勘繰ってしまうな。笑 

あんまり削る足すを考えすぎると失敗するなあというのは最近思うところ。スピード感持って色々とやってみるのはいいんだけど、必要なことだけを素早く効率的にやろうとすると、なんか色々と見失ってしまうことが多くて。

こういうのって、掛け算で成長したり、思わぬ形でうまくいっちゃうこともあるから、むしろそのチャンスを逃さないようにする方が大事だと思っていて。そのためには僕は結局ゆとりを持つことはかなり重要かもしれないと感じてきたかなあ。

最近自分に対してよく思うのは、うまくいかなくても大丈夫な状態が「本当のうまくいく」を呼び寄せてくれる気がしていて。作品作りもそうだし、ビジネスとしてもそう。特におじさんになってからは急いで力で近づける「うまくいく」はちょっと体と合わないかなあと思うことが、増えてきたかなあ。

若さの勢いが出せる時は、体力優先でがむしゃらに一度突き進んでみるのもいいんだよね。ここ最近、久しぶりに僕もそういうモードになりそうになってたんだけど、40歳の僕がやるとすると、それはどうも空元気というか。無理やり絞り出したどこか嘘のエネルギーだし、もう変に頭でっかちになってるから、なんか変な方向に微妙な勢いがついちゃって、ややこしくなってしまって。これはなかなか若い頃のような「がむしゃら」も案外できないんだなあというのを、この数ヶ月実感しているよ。

ただ、逆に40歳にしかできないこともある気がして。自分らしいを目指すなら、むしろ色んな好き嫌いを経験した40歳くらいの方が向いてるってこともあるかもしれないよね。僕なんかもう、20年分の手垢だらけだから、今はそれを落とすのが大変で。。

あ〜そうだよ、41歳から始めた人にしか生み出せないものっていうのも絶対あると思うんだよな。ほとんどいないんだから、そんな人。僕も先月41歳になったところだけど、41歳から真っ新な状態で始めることは僕も今からできないんだよ。僕の周りの音楽家でもそんな人一人もいないな。

だから僕の興味もあるけど、41歳の本能から生まれる音楽はやっぱおもしろそうだなあ。

まあ、うまくいくかはわからないけど。でも表現は「うまくいかないんだったらやる意味がない」というものではないと感じてきて。そういうものはどこかでつまずいたら力尽きてしまう気がする。

「ただやることに意味があったのよ」というものがうまくいっちゃうかもしれないし、そうでないかもしれないけど、そういうものはきっと終わらずに続いていくから、やっぱりその分どこかでうまくいっちゃったりする可能性もあるんだよなあと、最近よく思うよ。

だから、無理に削ろうとも足そうともしないで、ただ続いていくことで辿り着く思わぬ未来が僕は面白そうだなと思うけど、ちょっとそれは求めてる答えと違うかなあ。そういう未来で自然と見つかった仲間とやるバンドはとても楽しそうだけどなあ。

※おじさんに相談してみようかなと思った方はこちらから。
https://miyauchiyuri.com/ojisan