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連続小説「フレンパ」~友だち以上父親未満~

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もう会社での居場所がない・・・。 そんな一兵卒となった窓際族の中年サラリーマンに訪れた奇跡。
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#新規事業アイデア

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第一話

【あらすじ】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東京・汐留にある大…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第二話

「そっ、その三つの道、教えて下さい」 すでに会社の窓際族と言ってもいい立場となっている吾…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第三話

そもそも、この香港最後の日に設定した会食は、一週間ほど前に十和子から誘われたことで実現し…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第四話

翌朝、吾朗は眠そうな眼を擦りながら、汐留エリアにある大手物流会社の本社ビルへと入っていっ…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第五話 

「正直に言うとね、淋しいの。どうしようもないほどに・・・」 香港の繁華街、モンコック地区…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第六話

(若山さん、大変ご無沙汰しています。今晩、何も予定なく大丈夫ですが、どこで、何時がいいで…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第九話

十和子と出会って数日後、吾朗は初夏を思わせる暑さの中、携帯電話の地図アプリを片手に見ながら、渋谷・神宮前にある表参道のメインストリートを歩いていた。 「ちょっと調べたいことがあるから」と、会社のチームリーダーに告げ、平日の午後、港区にある帝国通運本社を出た吾朗は、表参道の人波につられるように歩調を合わせながら、数日前に飲茶をした際に十和子と交わした会話を思い出していた。 「亜矢子さんって、カラオケボックスでの騒動があった後、すぐに会社を辞めたけど、今は何をしてるの?」