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日常の巻

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2014年4月の記事一覧

知人が「ここ一皿の量が多いから」と言う居酒屋で出てきた料理は、なるほどお値段以上の量だったので、私は「確かに」と告げた。知人は「だから一人で一皿を食べるのは大変なんだ」と続けた。私は「確かに」と同意した。大変ではないのに。この一皿を平らげたところで、私の胃は水を張った洗面器に一さじのミキプルーンをたらした程度の影響しか受けないのに。何気ない会話の中にも嘘は潜んでいる。

この時の私の状態にある森内

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