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日常の巻

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「何も伝えない」という題名にしようとしたら、徳永英明の声で再生される(「壊れかけのRadio」)ので(仮題)

羽生先生の講演も友人との立ち話も同じ「話すこと」であり、作家の小説も愚痴の投稿も同じ「書くこと」です。
noteのアカウントを取得し、何も投稿していない人をフォローする気にならなかったので、伝えることなど持たぬまま何かを書こうと思いました。
その延長がどこまで続くのかはわかりませんが、書く者でない私は、どこの壇上にもあがらないけれど面白い立ち話が出来る隣人のように、何も伝えずあまり考えず書いていき

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知人が「ここ一皿の量が多いから」と言う居酒屋で出てきた料理は、なるほどお値段以上の量だったので、私は「確かに」と告げた。知人は「だから一人で一皿を食べるのは大変なんだ」と続けた。私は「確かに」と同意した。大変ではないのに。この一皿を平らげたところで、私の胃は水を張った洗面器に一さじのミキプルーンをたらした程度の影響しか受けないのに。何気ない会話の中にも嘘は潜んでいる。

この時の私の状態にある森内

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例えばこのようなお手紙を貴方に

先日、将棋ファンの方たちと呑んだ。5人で夢のような時間を過ごし、そのうち2人が負傷した。
酔った私は「twitterで、お手紙を書きたいから受け取ってくれる方を募集したのに何の反応もなかった」と愚痴を吐いた。しかし酔いが醒めた昼に思えば、どんな手紙を書くのやらわからぬ馬の骨から手書きの文章など受け取りたくはない、それは真っ当な考えだ。私は水道水をごくごく飲みながら、私のアカウントをフォローしてくだ

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