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学費と金銭感覚と価値観と

学校を続けることができなくなった、それには色々な理由があります。
友人関係が一番多いかな?あとは学費問題と、迷走、転勤引越・・・
大きくはこの4つに集約されると感じています。
転校も主な理由は友人関係であり、学費がもっと安い学校へ転校というパターンもありますが、転校したいが理由ではなく、友人関係とお金があります。
目指すものが変わった、進路変更という理由も友人関係か学費が多いようです。

学費は完済すれば退学できるというのが一般的な私立高校の仕組み。
月謝制でその月まで払っていれば退学できるというのは、公立の仕組みに多く外部から講師を招いて運営している場合は、年間の講師料確保にも学費は年額制、あっても半期ごとという形が一般的です。

この学費を全額払わなければ退学転学ができないという制度、知ってても知らないふりして申告にくる場合も多く、学費全納してくださいという説明から始めます。その場合、国からの支援金も月毎に申請していますが、一年分を前払いのようにして学費減免をしている場合は、その分も加算されて請求されます。私立高校は退学転学はできる限りしない方がいいものです。それだけお金の負担が本当に大きい。

それでも、お金で単位を買う学校と投げ捨てられたこともありますが、その環境や時間を利用していただくための費用と考えれば、情報や環境は一番お金がかかるもの。国語や数学などの教科は、教科書を教えるという技術や内容であり教える技術に差はあっても、基本的に教える内容は同じです。教える内容も担当の先生は外から教えてもらえるというのが普通科目の先生です。

ところが、芸術系・技術系となると話が変わります。その先生の経験を買う事になるので、これは値段を付けることはできません。10年、20年とその先生が自分で苦労して、経験して身に着けてきたことを、後世に伝えていくというのが芸術や技術の授業です。普通科目のように教える内容も教えられるとは種類が違います。

野菜の買い方を学ぶのが普通科目だとすれば、どうすれば消費者に受け入れられる、おいしい野菜を安心・安全に栽培して、どのような方法で流通させれば、お客様に喜んでもらえるのか?一年という収穫サイクルでやり直せるのはまた来年という時間軸の中で得てきたものを教えてもらうのが芸術・技術系の授業です。その経験には学費以上の付加価値があるのです。

学費が高いという方は、一番価値のある人の経験を買わせてもらうという感覚が希薄なように感じます。自覚と経験と価値観と、学校選択は親の価値観も試されているということがよくわかります。

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