日韓相似性のパラドックスを乗り越えて
最近FBで見た投稿で女子大生がキャバクラでバイトしてると言うとふしだらに聞こえるがキャバクラ嬢が大学に通っていると言うと立派に聞こえると言う目から鱗のパラドックスがあった。
さて、過日の日韓慰安婦問題合意の一件。
賛否両論があるだろうしまた米国や安倍政権、朴政権の様々な政治的思惑が背景にあることも間違いないがそれでもぼくは評価されるべき大きな歴史的前進なのだと思う。
ただ勘違いしてはいけないのはこれで100%慰安婦問題が解決されるわけではないし、よしんば政府間の合意が維持されたとしても時に乗じて必ず一部世論やマスコミが反日、慰安婦問題を持ち出すことはこれからも必ずあるだろう。
ぼくは日韓問題の専門家でもなんでもないが韓国企業で13年働いた経験を通じて思うことがひとつある。
日韓は恐らく世界のどこの国と比べても極めて共通点が多く高い相似性を持つ2カ国だ。言語、文化、社会システム。人の顔も特に近頃は識別が難しい。
一方で異なる部分は真逆なくらいに恐ろしく異なる国どうし、人間どうしでもあるとも実体験を通じて知っている。
似ているが故に過度の期待をしたり当たり前のように日本人と同じように考えたり振る舞ってくれるだろうと高を括ってしまう。
その期待が裏切られたり異質な考えや行動の意外性に直面するとそこに嫌悪感や嫌韓意識が芽生えてしまう。
ぼくはこれを日韓相似性のパラドックスと呼んでいる。
このことに対する処方箋は取りも直さず相手が異なる、例えばアフリカの一国のような、国、人たちだと言うことを大前提に付き合うことだと信じている。
異なることを前提に共通点や共感できることを見つけながら付き合えれば日韓はもっとずっといい関係になれると思う。
これには冒頭のパラドックスがヒントのひとつになるような気がする。
信じること。期待し過ぎないこと。
日韓相似性のパラドックスはいつかきっと乗り越えられると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?