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MIYATACKY
2016年3月6日 17:24
鰻は囁き声で切なくも懇願した。 「イツモトチガウワタシヲミテ」 蒲焼きでもない。白焼きでもない。開いたばかりの鰻を瞬時に湯にくぐらせ氷水でしめ刺身に下ろしたのみである。どこまでもウブなのである。 鱧の湯引きの如く食する大きさに切られたものが湯の中でくるりとせしものに非ず、「鰻の洗い」と言う表現が近しいと思うのはワタシだけだろうか? 酢味噌や梅も良縁には違いない。しかし今
2016年3月19日 08:48
故郷で関西の鰻を食べようと思いついた。 地元の鰻屋に電話を入れる。 ぼく 「もしもし、栄玉亭さんやろか?」 女将 「はい、栄玉亭でございます。」 ぼく 「今日は営業してくれてますの?」 女将 「すんませんなあ。今日はな、鰻の供養の日でな、昼間にお寺さんで法要してもうたばっかりでな、1年のうちでも今日だけは鰻はだされしませんにゃわ。」 ぼく 「それは仕方ありませんなあ。」 女将