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DNSエラーを減らすための取り組みメモ

 GIGAスクールで構築したネットワーク回線で、DNSエラーの軽減につながったことについてのメモ

GIGAスクールで活用する前提条件

  • 同時接続台数は、基本的な考え方として、
    「学級数×(所属人数+授業者1名)」で計算ができる

  • 各学級での活用は様々であり、概ね2Mbps/台の通信が必要と仮定する

    ※よって、家庭での利用とはそもそも違うということを理解したうえで設計・設定・運用・保守をする必要があると考えられる。

DNSエラーとは

わかりやすいサイトとしては以下があるので、割愛する。

DNSエラーが起こる原因と解決方法5つ|パブリックDNSの設定方法 | テックマガジン from FEnetインフラ

DNSエラー解決方法

プロバイダのDNSサーバーを指定する

 導入当初はプロバイダのDNSサーバを利用していた。配布はDHCPサーバで行っている。

パブリックDNSを指定する

 導入当初のネットワーク不調から、DNSサーバをパブリックDNSへ変更した。エラー発生率はプロバイダのDNSサーバよりは低下したが、原因不明のエラーが継続していた時期もあった。

校内にDNSサーバを設置して、端末からは校内DNSサーバに問い合わせをさせる

 導入当初から稼働させていたDHCPサーバの設定を調整してDNSサーバを校内向けDNSリレーサーバーとして稼働をさせた。理由は、授業で使用するサイトはある程度限られており、大多数の処理を校内のDNSサーバで代理応答できれば、GoogleDNSなどのPublicDNSへの負荷やエラーが減少すると考えたためである。

結果

 校内にDNSサーバを設置し、端末からは校内のDNSサーバを参照させる3つめの方策により、DNSエラーは1日当たり1~2%に減少させることができた。
 上位DNSサーバはGoogleDNSをそのまま利用しているが、端末ごとに問い合わせに行くよりもはるかに速い結果が記録からわかった。家庭での利用を想定しているPublicDNSであれば、今回実施したリレーサーバーを使用した方式に変更したほうが効率的であることがわかった。
 しかし、多数の端末が異なるWebサービスに同時に利用した場合には、おそらく端末ごとにPublicDNSを割り振って参照する方が高速化される可能性があるため、調整は継続的に必要であると考える。

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