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我慢、辛抱はホドホドに。

思ったよりハイペースでアップ出来てますねぇ。自分でもチョッとビックリです。
では続きをば…

小学一年の秋に、両親の夜中の大喧嘩により引っ越しを余儀なくされ、片親生活が始まって約半年後(記憶がかなり曖昧で8ヶ月後かもしれないし1年後だったかもしれません)、父親が私達の借家を見つけ、そこから一年ほど(いや、半年程度だったかも)一緒に生活をした。
ただ、自宅には、いたりいなかったりで、確実な記憶は二年生のある時期から四年生のある時期までの期間だったということ。正味一年も無かったと思います。
正式な離婚は父親が帰ってこなくなって、更に一年ほど経過した小学五年生の時でした。

小学六年間のウチに、金が無くなる度に自宅に来る父親。母の給料も手取り14万程度だったと思う。それにいわゆるシングルマザー手当てが数万。家賃は母方の祖父の知り合いの物件だった為、格安の25,000円。成長期に突入している子供が二人。私達の将来のためにコツコツ貯金もしてくれていたので、毎月毎月がカツカツだったと思う。そこに金の無心に来る父親。グズですね。

でも当時母親は「いつかは立ち直ってくれるはず、今だけのはず、彼も今立ち直る努力をしてるんや…」と思い、ほぼ無い袖を思いっきり降っていたようです。人が良すぎですわ。お陰でなかなか好きなモノも欲しいって言えなくなるし、我慢や辛抱が一番大切っていうのを無理やり思い込むようになったし。で、その結果十代後半からその反動で態度のデカい、しかもヘタれな人間になってしまうし(笑)

「我慢や辛抱の後に何があるんや?」「あんなに我慢して辛抱したのに、オカンたいして裕福ちゃうやん?」「何十年我慢必要やねん?」なんか、そんなことばかり考えるような人間になってました。

でも小学生の頃から、母が一番の被害者であり、一番辛いはず。そんな風に考えていたので、とにかく私が良い子でいれば母は周りの大人に誉めてもらえる。と考え、その為、ある時期から近所や学校や親戚の大人たちの前では特に良い子でいました。実際当時母親は「あんた子育て上手やなぁ。」とよく言われてたので、これは成功したのだと思います。ですが、あくまで家庭の外に限ったことです。前回の投稿にもあるように、家庭内ではその鬱憤がチョイチョイ爆発してました。妹に対してもそうですが、いきなり奇声を発して怒鳴ったり、モノに当たったり、一時ノラ猫を拾って飼ってたのですが、その子の頭を蹴ったり(猫に対しては罪悪感がありかなり手加減してたことを覚えています)、家出もしたなぁ。

「ウチは周りと違う。」

一番そう痛感するのがお正月でした。

近所には母の実家。ここは祖父・祖母・母の兄夫婦・子供(私からは従姉妹)三人。大きな敷地に二件の家。三人の子供達は、ピアノ・そろばん・習字・学習塾を習い。毎年のように家族でディズニーランド(この頃おそらく交通費だけで一人10万近くかかった)など、絵にかいたような裕福な家庭。
更にもう一件、母の妹夫婦が四人家族で近くに住んでたのですが、ここは新築の一軒家。毎週末は外食の家。

正月に親族が集まることに関しては全く苦では無かったのですが、子供達だけになり、お年玉の話になると非常に嫌な思いをしたのです。たぶんこれは妹もだと思います。
ウチの親族は母方だけなので、上に記した三組の夫婦からしか貰えませんでした。ですが、他のいとこ達には多くの親族がいて4万とか5万とか当たり前のように貰ってました。しかも、ポチ袋の中身も全然違う。
ウチの母も辛かったと思いますが、無い袖は降れないので、子供一人に対して1,000円渡してたと思います。そうなると、当然相手の親も我々兄妹に1,000円となりますよね。ですが、他の家庭はお父さんがしっかり働いてますので、一人当たりの金額が高いのです。

いやー、なんか辛いでしょ。

でも、ある年から母方の祖母からこっそり、「他の子らには内緒やで、あんたら少ないからな、これ持っていき。」と、みんなに内緒で別に5,000円くれるようになりました。ほんの数回でしたが、これはかなり嬉しかった。思い出して、今書きながら泣きそうになりましたよ(笑)
でもですね、これをいただいても総額なんとか一万超え。そら、メチャクチャ嬉しいんですが、それはそれとして、「あ~、やっぱウチは違うわ。」と痛感するわけです。

このお婆ちゃんには、よく「あんたら早よ大きいなって、お母さん助けたってなぁ」って言われました。当時の私は、なれるもんなら早よなりたい!と思ってました。ですが、実際大人になっても情けないかなあまり役に立っておりません。お婆ちゃんごめんなさい。

色々あった小学六年間でしたが、なんとか無事に卒業いたします。「少しずつても強くなって、もうイジメられんように頑張るぞ。」との思いを胸に中学校入学を迎えてゆきます。

しかし、この頃の中高生はまさにヤンキー全盛時代なのでした(汗)


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