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吾輩は、ACである。特に問題は無い。㉙

今週は、先週と比べて涼しいですね。今、雨が降ってます。

という事で、この連載も29回目となりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。宮坂 澪(みやさか れい)です。

今日は、何をお話しようかなーと考えていて。というのは、ちょっと検索すれば出てくるような情報なら、わざわざここに書く必要無いと思うからなんですね。

それで、今回もまた変わったお話というか、刺激が強めな内容にしようかなと思っています。

ここで、注意事項。
いわゆるカルトや霊感商法などを表現する文章を見たら気分が悪くなるという方は、ここで読むのをやめて下さい。よろしくお願いします。
それでは、始めます。

これは前回ちょっと触れた話題なんですが……皆さんは、統一教会の合同結婚式というのをご存じでしょうか。40代以上だと、ご存じの方がおられるかもしれませんね。昔、ワイドショーなどで大騒ぎになった時期がありましたから。桜田淳子さんという、人気歌手・女優が参加した事で。

桜田さんのお相手が一般人の方だった事もあり、結婚式に参加すれば、もしかしたら女優さんと結婚できるかも、と思った人も、いらっしゃるのではないでしょうか。

この結婚式、何でマスコミなどで大騒ぎになったのかといいますと、女優さんや有名人の参加以外にも、理由があるんですね。

それは……結婚相手を決めるのは、教祖だという事なんですね。普通のお見合いと、違うんです。
何でそんな方法を取っていたのかといえば、それは宗教上の理由があるからなのですが……

もしもお手数で無ければ、「合同結婚式」で検索してみて下さい。上記のリンク以外にも、沢山の記事や画像、動画が出てくる事かと思います。

実は私、1999年(当時18歳)と2000年の、4億組第1次・第2次合同結婚式に参加した事があるのです。場所は2回とも、蚕室(チャムシル)オリンピック主競技場(スタジアム)でした。2回とも、2月の寒い時期でした。

この結婚式というのは、教団では「祝福」と言われる神聖とされる儀式なんですね。ですから通常は、一生に1回しか参加しないという信者が多いはずなんですけど。
私の場合、1回目の結婚が相手方の都合により破棄されたために、2度目の参加をしたのでした。(後に私の都合で、婚約を破棄した)

ちなみに合同結婚式に「マッチング(教祖がカップリングした人同士)」で参加した人たちはその日から夫婦になるのではなく、婚約期間というのがあり、すぐには籍を入れたりはしないために、戸籍上の私はバツ2では無いのです。

その合同結婚式が何なのかと、読者の皆さんは不思議に思っているかもしれませんね。そんな、見た事も聞いた事も無い話をされても、と。

そこで、前回の内容をおさらいしてみようと思うんですね。それは、SHIZEN(しんぜん会)というボランティア団体が、何をしている団体だったかというお話です。
それで前回は、SHINZENが統一教会の学生部に当たる組織「CARP(カープ)」の、関係組織なんだというお話をしました。

街や大学の敷地内でボランティアサークルや自己啓発セミナー(勧誘しているのはCARP・統一教会のメンバー)に勧誘された学生たちは、1日、3日、7日、21日などの、セミナー(修練会)に参加するんですね。そういうカリキュラムが、教会によって組まれているので。
そのセミナーを受ける過程で学生等の若い信者らは、SHNZEN(野の花会の場合もある)のメンバーと名乗り、物売りをする事になります。

そして最終的には、合同結婚式に参加するよう、説得されるのです。
これが分かっていたら、最初からその団体の活動やセミナーには参加しなかったであろう人が、いると思います。というのは、結婚式に参加はしたものの、その後婚約破棄をする学生が一定数いたので。

おそらくは、色々とちゃんとした説明がされないまま、参加者目標の数字を出すために説得されてしまった人がいたんだと思います。なんというか、献金と同じで、動員の目標があると、そういう事があるんだと思います。

それで、私が実際に会場で見た、日本全国からやってきた学生らの数がどのくらいだったのかというお話をしようかと思うんですね。

とはいえ、具体的な数字は分からないので、目で見た感じというのを表現してみます。まず、ウィキペディアの「合同結婚式」を検索してください。そして、そこに掲載されている写真をご覧になってください。

見えますか。その写真をよく見ると、ブロックごとに分けられているのが分かりますか。そのひと塊の真ん中に、私がいるとしてですね。周りが全部、大学生と、似た年代の相手、という組み合わせで。
2回参加して、2回ともそんな印象でした。

結婚式の参加費が、一人140万円だというお話を今までに何度かしているのですが、なんだろう。宿泊費や交通費は別で、140万円はまるまる、教団への献金なんですね。

ちなみに私の結婚相手は、一人目は岡山大学の学生で、二人目は、東京農工大を中退し、芸人を目指している(と言いつつ働かないでフラフラしていた)人でした。
私は彼らに聞いたのでした。「祝福献金の140万って、どうやって払うんですか」と。なぜなら彼らは、親に内緒で結婚式に参加していたから。すると彼らは「え、献金って何」と驚いていたのでした。

学生たちの中には、自分たちが知らない間に借金をしているというか、渡航費や宿泊代を教会から借りて来ている人もいたりして……
まあ、タダで旅行して、数日だけの恋人と愛を語り合い、帰国したら何事も無かったかのように知らん顔する人も中にはいるから、皆がみんなかわいそうな被害者、とは言えないのかもしれないですが。

***

今日は、こういう事があったんだよ、というお話でした。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
良い眠りを。

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