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吾輩は、ACである。特に問題は無い。⑯

えー、前回の続きですね。
今からけっこう胸糞悪い話が始まるので、こういう文章がフラッシュバックのトリガーになる方は、読まない方がいいです。殺人犯の犯罪内容も書かれています。

変な話、私自身が、ここ最近なんですよね。何がって、霊感商法的な文章を見ても狭心症の発作や涙などの、身体的な症状が出なくなったの。

じゃあ、始めますよ。いいですか、読んで辛くなる人は、読まない方がいいですからね。(くどい)

さて、渋谷さん(仮名)がおこなった献金のための活動の中でも、これは犯罪だろうと誰でも思いそうな出来事を、選りすぐってご紹介しようかと思うんですね。(嫌な出だしだなあ)

何でこんな昔話を書くのかというと、その理由は後で説明しようかと思うんです。いや、今説明しておきましょうか。(どっちや)

読者の皆さんはおそらくご存じ無いと思うんですが、ちょっと前まで統一教会の会長だった「徳野英治」さんがですね。ある日、テレビ番組(みんなのニュース・フジテレビ)でこんな事を言ってるのを、見たんですよ、私。
「統一教会が霊感商法をしていた事を、私は知りませんでした。」って。
そもそも何で霊感商法やってた団体が、テレビでいい感じに紹介されとんのや……

私その映像を見た時、ショックで気が動転してですね。しばらく、おかしくなってましたね。泣いたり色々。脱会してから十年以上経ってたんですが、感情的な記憶がバンッと生々しく蘇りました。

それで、何で徳野さんの発言を聞いてショックを受けたのかというと、それが真っ赤な嘘だと分かったからですね。

私が教会の信者だった頃、徳野さんは、統一教会の学生組織「原理研究会(”CARP"カープ)」の会長だったんです。

原理研究会(原研)は学生の組織だから、献金なんかしないし、そんなの聞いた事も無いよ、という言い逃れだと思うんですけど、それは末端の学生信者の事情なんですね。会長が、知らないはずないんですよ。

私は、19歳と20歳の時の二度、統一教会の「合同結婚式」に参加したのです。一回目の結婚が破談になったので二度行ったのですが……その会場(韓国のオリンピックスタジアム)で、沢山の日本人学生(原研)を見ました。

彼らはその結婚式に参加するために、一人140万円の参加費を支払う約束を、原理研究会の責任者としてから来ているのです。
つまり、原理研究会は単なる学生の組織ではなく、教団の資金源でもあったのです。
その組織の会長が、霊感商法や多額の献金について、知らないはずが無いんですね。
徳野さんは、嘘つくのをやめてもらっていいですか、って思います。

そんな事があったりして悔しかったので、私はこういう文章を書き残す事にしたのです。
という、長ーい前置きでした。

ではでは、今日の本題。
渋谷さんはですね。刑務所から出てきた人を脅して、献金させたんです。金額は3000万円。私は当時、渋谷さんの運転手のような事をしていて、そばで会話を聞いていました。

そもそもなぜ、出所した女性と渋谷さんが知り合ったのか。
それは、当時「刑務官(看守・国家公務員)」だった信者の「荒川さん(仮名)」の紹介があったからでした。

細かい経緯を話すとややこしくなるので、端的にいうと……
荒川さんは、受刑者だったAさんを刑務所内で、伝道(布教)したんですね。
それで、出所した後もコンタクトを取り続け、何度も献金をさせていたのでした。双方の合意の上で。

双方の合意の上ではあったんですが、3000万円の献金に関しては、こんな会話があってからの、合意でした。

渋谷「Aさん、あなた人殺しなんだよ。殺したの、息子でしょう。そんなあなたにできる事って、何なの?」
A「……」

私はその会話を、Aさんが経営する民宿の調理場で聞いていました。Aさんが焼いたステーキを食べながら。まあ、味がしなかったです。気を遣って、おいしいって言いながら食べてましたが。

Aさんが息子の首を斧で切り落とした現場を見学(?)したあとの昼食っていうのは、正直、偏見があるのは分かっているんですが、なんだろなあ。
赤いソースに浸った分厚い牛肉のステーキが出てきたところに、Aさんの内心の葛藤を感じたのは、私だけだったのかもしれないですが。

ちなみに、国家公務員の倫理法には、このような事が書かれています。

(職員が遵守すべき職務に係る倫理原則)
第三条 職員は、国民全体の奉仕者であり、国民の一部に対してのみの奉仕者ではないことを自覚し、職務上知り得た情報について国民の一部に対してのみ有利な取扱いをする等国民に対し不当な差別的取扱いをしてはならず、常に公正な職務の執行に当たらなければならない。
 職員は、常に公私の別を明らかにし、いやしくもその職務や地位を自らや自らの属する組織のための私的利益のために用いてはならない。
 職員は、法律により与えられた権限の行使に当たっては、当該権限の行使の対象となる者からの贈与等を受けること等の国民の疑惑や不信を招くような行為をしてはならない。

e-GOV 国家公務員倫理法より 2022/05/14閲覧

倫理原則に反する行為に対する罰則が、具体的にどのようなものかまでは、私には分からないのです。
しかし、服役中の囚人に対する布教活動、出所後の人に対する接触や情報漏洩など、荒川さんのした事というのは、当時発覚していたら大変な事だったのは確かであると言えます。

荒川さん、お元気なら今ごろは、80歳近い年齢だと思いますが……Aさんの方は、生きていたら90代くらいですかね。
あれからどうなったのか……。

このような事例はまだ序の口と言えるのですが、今日はここまでとします。
みなさん、お読みくださってありがとうございました。

ぜひこの後は、バリ島の砂浜でカップルが追いかけっこしている動画を見るなどして、明るい気持ちになってお休みください。(どの口が言うか)
それでは、ごきげんよう。

追記:前回お約束していた、池袋さんがフェードアウトした話は、次回以降お話します。忘れてしまってました。

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