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吾輩は、ACである。特に問題は無い。⑮

熟女対決! 焼き畑! 先手必勝の、霊感商法。

何だかすいません、こんな真昼間っからどす黒い世界の話をしちゃって。
という事で、この連載は「AC(アダルトチルドレン)」「宗教二世問題」をテーマにお送りしているわけですが。

今日は、私が実際に見た霊感商法を、お話しようかと思うんですね。内容が内容なだけに、被害に遭われた方や関係者の方にとっては辛い話であるかもしれないです。もしもこういう文章がフラッシュバックのトリガーになるようでしたら、ここからは読まない方がいいと思います。

何で私がこんな文章を書くのかというと、誰かを傷つけるためでも、犯罪を語る快楽に浸るためでもありません。
私がこの文章を書く理由は、霊感商法の実際というものを書き残しておくためです。過去の事例を風化させる事は、似たような被害者を新たに生む可能性にもつながると私は考えます。ですから書き残すのです。
それでは、よろしくお願いします。

前置き

霊感商法は、警視庁によって別名「悪徳商法」とされている、犯罪です。

実績ナンバーワン同士の反目状態

以前の投稿で、日本における霊感商法での、被害額を一番多く出した団体が「統一教会」である事をお話したんですね。そしてその要因として、立正佼成会という既存の新宗教が関わっていたというお話もしました。

何でこうなったのかといえば、統一教会と立正佼成会のトップ同士の合意のもとに、信者のトレードなどが行われたという事情が関係していると思われます。このあたりの話は、連載の八話などに書いてあります。

もう一つの要因としては、統一教会の教義「絶対信仰・絶対愛・絶対服従」が関係していると思います。この話は、次回以降にお話しようと思っています。

で、話は戻って。立正佼成会のとある支部の、支部長をしていたおばさんがいたんですね。あれは私が小学生の頃だったか、とにかく高校生になる前の話です。統一教会の下部組織である「天地正教」という教団にいた頃の話。

そのおばさん……渋谷(仮名)さんというのは、とにかく実績をあげる人だったんですね。実績というのは、お金です。渋谷さんは霊感商法が上手かったのです。(上手いって言い方は違和感があるけど)

渋谷さんには立正佼成会時代に培った、姓名判断の技術がありました。また、先祖供養・因縁・霊感トークというのが得意でした。この3つの技術というか話術というか詐術に長けている上に、元・支部長という立場というか人脈(立正佼成会の信者)を使って、ガンガン稼いだんですね。統一教会への献金を。

天地正教にはもう一人、池袋(仮名)さんという強烈なおばさんがいました。その人も渋谷さんと同じくらいガンガン稼いでいたんですが、やり方は渋谷さんよりもエグかったのでした。なんというか、搾り取るだけ搾り取ったら後はほったらかしという評判が立つ感じの、やり方をする人でした。

何でこの渋谷さんと池袋さんという、同じ教団に所属している霊感商法おばさん同士が対立したのかというとそれは、渋谷さんが池袋さんのやり方を嫌っていたからですね。
「献金させた後のフォローが無いから、池袋さんを通して献金した人はみんな教会に不信感を持つようになる。私はちゃんとフォローしているから、みんなついてきてる」というのが、渋谷さんの言い分でした。

まあ、悪人や盗人の言う事なんて、この世の道理とは真逆の正義を語りがちですよ。今思うと。当時の私は盗人側の人間だったので、その当たり前のことが分からなかったのですが。

渋谷さんと池袋さん。この二人のうち、どちらが悪人でしょうか。
より多くの被害(実績)を出したのは、渋谷さんだったのですよ。なにせ、池袋さんからの非道のおかげで(?)目が覚めた霊感商法の被害者は、天地正教や統一教会に不信感を抱き、以後は献金に応じなくなったのですから。

そんなわけで、今回はここまでとします。
次回は、池袋さんがフェードアウトした話と、渋谷さんの犯罪行為について語ろうかと思います。色々問題がある内容だとは思うんですけど、見たまま書く努力はします。

それでは、良い午後を。ごきげんよう。

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