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韓国ドラマが面白すぎる#10

1日1本ペースの鑑賞でずっと見ている韓国ドラマ。現在30本ほど。
先日は初めてリアルタイムで「百想芸術大賞」授賞式を見ました。いったい何が、誰が選ばれるのかなーと一緒にワクワクしました。今年の新作ドラマを見ていれば、こういう楽しみも享受できるんですね。

● 未成年裁判 소년심판

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こりゃ凄い。圧巻でした。大傑作だと思う。全10話と見やすいですが、内容は重いです。Netflixオリジナル。
未成年が起こす「少年犯罪と少年法」がテーマ。凶悪で陰惨な事件の犯人が10代の子どもだったという衝撃は、日本でも度々覚えがありますね。そのたびに少年法に対する議論が起きてますが、こういう取り上げづらいテーマに真正面から、しかも世界配信ドラマとして取り組む韓国はすごいなあとやっぱり思う。「イカゲーム」が気に入った外国人が「これも見てみっか~」と軽い気持ちで見る可能性大のタイミングですよね。
少年犯罪を裁く判事たちは、彼らを憎む女性判事(キム・ヘス)、優しく彼らに接する同僚判事、その上司などが登場し、彼らの背景も明かされていきます。さらに少年らの親、被害者側、保護施設の問題などもあり、描き方が立体的。実際の事件を基にしているというのも凄い。
先日の百想芸術大賞でも脚本賞を受賞してましたね。これがデビュー作(!)の脚本家さんだそうで、ホントに韓国ドラマ界の層の厚さを感じます。

● ハイバイ、ママ! 하이바이, 마마!

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幼い娘を残して死んだ母親が、49日間だけ現世に戻るチャンスを与えられるお話。ファンタジックな設定だけど、思い切りヒューマンドラマです。全16話。
愛する妻を亡くし、夫は苦しんだ後に再婚を決意。再婚した相手の女性も、この子の母親になろうと日々努力している。そこへ死んだはずの妻が舞い戻るわけです。ちょっと想像してみてください。もう一度会えたらと家族も友人も思っている。でも実際に帰ってきたら…。いやー、どうするよ!!
主人公ユリ、夫、再婚妻、実家の家族、一人一人にみんな共感して辛かった。悪い人は誰もいない。ユリの母がね、これまた良いんですよ。
ユリが主人公ですが、実の主人公は夫・ガンファではないかとも思いました。これは、彼の喪失と再生を描く物語だったんじゃないだろうか。妻を失ったトラウマを抱え、戻ってきた妻と再婚妻との間で悩み苦しみ続ける姿は本当にしんどかった。母親というのは本当に強いものだなあ。

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