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飛行機は二日続けて落ちるか

飛行機の話ではなくて、夫婦での会話のこと。どちらかというと心配性の妻と、楽天的な私なのだが、私から見ると「今その心配いる?」みたいな場面がときどきあったりする。妻から見ると「もうちょっと考えたら?」ということがあるようだ。

単に男性脳・女性脳とひとくくりにできることでもないのかもしれないが、「効率や解決」の観点で話をしている人と「感情や現状」の観点で話をしている人が同じテーマだと思って話すとお互いに疑問やストレスになるってことはありそうだ。

飛行機に話を戻すと例えばこんな話とした時の事。【仮に、明日飛行機に乗って旅行に行く予定があるとする。そんなとき今日のニュースで同じ空港からの飛行機の墜落の事故があったと聞いたらどう思うか?】というもの。妻は、すぐに「明日の飛行機大丈夫かな?怖いからやめとこうか」と、不安だったり『これが明日だったら…』と思うだろうと。自分は「まさか二日続けて落ちることは無いだろう。むしろ明日はもっと念入りにチェックされているはず」と思いそうだと。良い悪いの話ではなく、同じ状況と情報でも思いや行動は変わる。もちろんこれは当然だし、そうだからいいこともある。

でも、いろんな場面で、そういうことを忘れて「なんで自分と同じ考えじゃないんだろう?」とムッとしてしまうことがある。ましてや、そう思うように押し付けたり、相手が間違っていると責めたりもしてしまうこと、あるなぁ。

だから、正しい方を決めるとか思いを分かってもらうとかじゃなくて、「ああ、そういう考えもあるねぇ」を話の初めにつけるだけでだいぶ変わりそう。目の前の相手がこぶしを構えるときにはたぶん自分の手も握りしめているはず。だからなるべく自分の手は握手やハグの準備をしておくようにしたい。飛行機のニュースを見た後「えー、怖いね。明日大丈夫かな」の自分の返事は「いやいや、二日続けて落ちるはずないでしょ」ではなくて「そうだよねー怖いよね。急に心配になるよね」から「まあでもかえって安全性が増すかもね」の流れが不要なバトルをつくらない工夫だと思った。

職場やSNSでも「いや、今その話じゃないでしょ」とか「論点がずれてるなぁ」ということがあるけど、『あー、なるほど』から始めて握手しながら話せるように・・・なりたいですねぇ。

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