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このビジネスマンガがすごい!2023

こんにちは!ビジネスパーソンにオススメのマンガを紹介しているみやおです。
今回は今年読んだビジネスマンガの中から、特にオススメの作品を紹介します。

題して『このビジネスマンガがすごい!2023』

本家『このマンガがすごい!』は様々な方の投票で選んでいますが、こちらは筆者の独断と偏見で選んでいます。
ちなみに『島耕作』シリーズのようなザ・ビジネスマンガだけでなく『キングダム』のようなビジネスに役立つ歴史マンガ等も含めて「ビジネスマンガ」としています。

ということでさっそく紹介していきます。全部で10作品あります。

いつか死ぬなら絵を売ってから

ネカフェ暮らしの清掃員・一希の唯一の趣味は絵を描くこと。ある日、妙な青年に絵を買わせてほしいと頼まれ……!? 窓越しの遭逢が、人生を描き変えるーー!!

「アート」と「お金」の関係に深く切り込むビジネスマンガです。
絵画流通の基本である「一次市場(プライマリー)」と「二次市場(セカンダリー)」の違いをはじめ、アートに価値がつく仕組みを学べます。
厳しい境遇にあった主人公の一希が、アートビジネスを行う透というパトロンを得て、どんな作品を「作り」そして「売る」のか目が離せません。

あくたの死に際

書かずに死ねるか。
大企業に勤めて仕事も順調、彼女とも良い感じな社会人・黒田マコトは、実生活の小さな積み重ねによって心を病んでしまう。
休職し療養に励む黒田は、学生時代の文芸部の後輩・黄泉野季郎と再会する。
卒業後、売れっ子小説家になっていた黄泉野に焚き付けられ、黒田は再び筆を執ることにするが、それは艱難辛苦の道だった―――

安定した身分を捨てて諦めた夢にもう一度挑戦する、というとかっこよく聞こえます。しかし、実際はお金の問題や周りの人の理解など、いくつもの困難に直面します。この作品ではそんな現実を包み隠さず描いています。
それでもなお、書かずにいられない主人公・黒田の姿に熱い気持ちを覚えます。
諦められない、やり残したことがある。そんなビジネスパーソンに強くオススメします。

神田ごくら町職人ばなし

圧巻の描写でよみがえる、江戸職人の技と意地
「金なんざどうだっていい。心意気の話さ。わかるだろ?」
ただひたすらに、ひたむきに……
桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。
伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。

職人の手仕事が丁寧に描写されていて、絵の力に引き込まれます。そこに差し込まれる粋なセリフの数々。何度も何度も繰り返し読みたくなる魅力にあふれた作品です。
身の回りにある手仕事で作られたものがどのようにして生まれたか、知りたくなりました。

SNS探偵オノノキツカサ

炎上、ストーカー、いじめ…
SNS上で尽きることのないトラブルの数々。
人とつながる場所だからこそ、そこでは無数の軋轢が生まれる。
そんな厄介事に首をつっこむ、一人の物好きがいた。
彼の名前はオノノキツカサ――
またの名を「SNS探偵」。
SNSを通じて人の心の闇を暴き出す、ネオ探偵物語!!

ビジネスに必須といえるほど普及しているSNS。
便利で有用な反面、使い方によっては個人情報の流出や炎上など取り返しのつかない事態になりかねません。
このマンガでは、アップされた画像から居場所を特定したりする「SNS探偵」オノノキツカサの活躍を通じて、NGな行動パターンが学べます。
ちなみに、原作のカレーとネコ先生のほのぼのとした日常を描く「ふうふの日記マンガ」は全巻無料でDLできるので、仕事に疲れたビジネスパーソンはぜひ読んで癒されてください。

龍とカメレオン

天才漫画家・花神臥龍。彼を病的に羨む無名漫画家・深山忍。不慮の事故により二人の身体が入れ替わってしまい--!?最強のルーキーとなった漫画中毒の"龍"が灼熱の漫画業界を駆け昇る!!超絶怒涛の漫画家バトル、開幕!!!

バチバチに熱い漫画家マンガ!入れ替わった二人のバトルが最高です。
成功した漫画家が、もう一度ゼロからキャリアを創り直すというストーリーなのですが…成功体験にとらわれて、従来のやり方を捨てられずかえって失敗してしまう、ということがビジネスでは起こりがち。
これまでのやり方を捨てて新しいことにチャレンジしたい、というビジネスパーソンに特にオススメです。

日本三國

この国を、再統一する――
文明崩壊後の近未来、再び戦国時代と化した日本を再統一すべく一人の青年が立ち上がった。
名は三角青輝。後に奇才軍師と称される彼の伝説が、いま始まる!!

三国志のような歴史物・戦記物が好きなビジネスパーソンは絶対に刺さる作品です。
知識と弁論術を武器として、権力と戦争に挑む主人公・三角青輝。圧倒的な支配者を前にしても堂々と大局を語り、自分の進む道に突き進む姿は本当にカッコ良い!

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義

そこのアナタ、カモられてませんか──?
「カモリズム経済理論」が世界的に評価されている天才経済学者・加茂洋平。“フィールドワーク”と称して様々な姿に成りすます「変人」だが、経済弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる──!!

心理学的なアプローチから人々がどのような経済活動を行うかを研究した行動経済学。近年、ビジネスパーソンからも注目されている領域です。
そんな行動経済学を「カモる者」と「カモられる者」に区分して独自の理論で構築した「カモリズム経済論」として学ぶことができます。
実際の事件を下敷きとしたエピソードもあり、「毒を以て毒を制す」加茂教授の暗躍が痛快です。

天幕のジャードゥーガル

後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会う──。
歴史マンガの麒麟児・トマトスープが紡ぐ、大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!

圧倒的な権力に面従腹背して復讐の機会をうかがうストーリーが、多くのビジネスパーソンに刺さる作品です。
囚われの身から、知識を武器に時代を生き抜き、国を動かしていく主人公・ファーティマが最高です。

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~

ネット炎上・SNSトラブルに遭ったことはありますか?
いわれのないガセネタで炎上して誹謗中傷の的になってしまったブロガー主婦が弁護士の無料相談所へ。
出会った弁護士はネット案件に強いみたいだけど、だいぶ変わり者…?
誰もが今日にも被害者に、そして加害者になる、現代の闇!
他人事ではいられない誹謗中傷&情報開示請求のリアルドラマが幕開けです!

主人公である弁護士・保田理のモットーである「他人事」という言葉。
クライアントに対して親身になることは一見良いことではありますが、相手を気遣って本当のことを隠したりすることは、ビジネスパーソンとして真摯ではありません。客観的事実を重視して、クライアントに誠実に対応する、そんなプロフェッショナルの心構えが学べる作品です。

ダイヤモンドの功罪

「オレは野球だったんだ!」

運動の才に恵まれた綾瀬川次郎は何をしても孤高の存在。自分のせいで負ける人がいる、自分のせいで夢をあきらめる人がいる。その孤独に悩む中、“楽しい”がモットーの弱小・少年野球チーム「バンビーズ」を見つける。みんなで楽しく、野球を謳歌する綾瀬川だったが…。

あまりの衝撃的なストーリーで初見で何度も読み返してしまいました。
後輩や部下を指導する立場のビジネスパーソンに特にオススメです。圧倒的な才能を前にして狂わされていく指導者やチームメイトの姿に、育成の難しさを考えさせられました。

おわりに

このビジネスマンガがすごい!2023』と題して、10作品を紹介しました。これは!という作品がありましたら、ぜひ読んでみてください。

最後に少しだけ筆者の紹介です。

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