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プラスに評価してもらいたがる大人たち

通知票にマイナスなことは書かず、良いことや肯定的なことを書くようにと言われてきたことが少なからず因果関係あると感じています。

今の30代半ばは生活科、総合的な学習の時間が生まれ、週休2日制になり、円周率が3や電卓利用可など、教育が大きく変化した時期を過ごしています。

その頃よく話題になったのは「怒らない教育」とか「褒めて伸ばす教育」でした。怒って、その子の気持ちを蔑ろにするような教育はいけませんが、褒めて良いところを伸ばそうとする「だけ」でもいけないでしょう。

植物でいえば脇芽取りをせず、過度な栄養を与え、周りは雑草だらけといったところでしょうか。脇芽を取ってあげなければ2本仕立て以上になり自らの力で立っていることができなくなります。栄養を与え過ぎれば実がならず葉だけが増えていきます。雑草だらけで管理しなければ、栄養が余計に奪われてしまいます。

・良くないことは良くないと言ってあげる(わき目を摘む)

・本当によくできたところの、過程を褒める(栄養過多にしない)

・ほったらかしにしない。手をかけなくて、目はかける(雑草処理)

そういう、大切なことを、やっぱりやるべきなんだろうなと思います。大人と言うのは、自分も含め教員も褒められたい体質だということ。褒めるけど、ちゃんと改善点も伝える。改善点を言う前によかったところを褒める。そんなことの繰り返しで、褒められたい欲求を満たしつつ、改善点を伝えるのが、今の関わり方かなと思っています。

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