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みやの森カフェは不完全カフェ

この7月でPonteとやまは創立9年。よく続いてきたなあと思います。カフェの本格稼働は2014年9月から。9年前の今頃は、私は厨房用品を買い集めに走り回っていたと思います。リサイクルセンターのお兄さんとも仲良しになって、いろいろ話しました。
きっとそのころ、私は不安で暗かった。
私「カフェやるんですけど、看板メニューもないんです」
お兄さん「いいと思いますよ。パンケーキが看板ですって言ってパンケーキが当たらなかったら、大変なことになる」
私「悩んでいる人しか来ないカフェになるんじゃないかなあ」
お兄さん「それはいいですね。世の中変わっていっても、悩んでいる人は決して減らないからね」

おお~なんという励まし!肩の力がすっかり抜けて、とりあえずやっていこうと思えました。
心配してくれた人がコンサルに相談した方がいいというので相談しましたが、
「一日30食はランチ出したいですね」と言われる。
と言われても、心の中で「そんなに人が来るわけないなあ」
と、やはり、どう考えても、ダルダル気分のスタート。  
でも、そんな不完全店主を支えてくれる人がいたのです。
スタートはキョウコさんと3名の女性。ほぼボランティアでかかわってくれました。他の人はそれぞれほかの道に旅立っていきましたが、キョウコさんは、今でも主力スタッフ。
おしゃれな喫茶店に勤めていた経験もあってセンス抜群。二人の子どもさんが小中学校不登校だったけど、「母は母で自分の人生歩かなくっちゃ」と臨床美術講師としても活躍、最近は手話も身につけて、聴覚障害の人ともお話しできる。そして、私と同じくらい抜けているのもまたよし!
キョウコ 「ま、いいかって前はいってたけど、最近、しゃーないかに代わってきた」
私もおんなじだわ。
「みやの森カフェでは、これを自己肯定感と呼ぼう」

ということで、カフェ(カフェと呼んでいいのかというときもある)の空気は9年前と変わらない。私とキョウコさんの「ま、いいか、しゃーないか」の空気の中に、個性あふれるスタッフが混じってきて、不思議な雰囲気を醸し出しています。

by えりこ(カフェ店主)

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