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新生姜の冷凍ストックと自家製ガリ・紅しょうがの作り方

 しとしとと雨が滴る梅雨になる頃、八百屋さんに立派な新生姜が3つくらい入って200円くらいで売られ始めます。

 福岡では9月の放生会(ほうじょうや)というお祭りの時期くらいまで売られていて、なんとなく、縁起物ってイメージが強くって、きれいな新生姜を見るとつい買いたくなります。普通の生姜より、辛味もマイルドで(それでも辛いけど)、夏の間しか食べられないので、余計そう思うのかもしれません。


 生姜って買ってきても全部つかいきれないことの方が多いけど、梅酢か甘酢さえあれば、漬けるだけで紅生姜やガリにできるし、梅酢は腐るものではないし、紅生姜にしたら長持ちするし、色はきれいで食感はアクセントになるし、「生姜・梅酢」なんて殺菌作用が高くて、どちらも体を温める食べ物だし、食べすぎれば塩分過多になっちゃうけど、考えた人ほんとう天才だなぁと尊敬の意を表しまくる保存食なので、ぜひ作ってみて欲しいです。

(甘酢は、買ってきても良いですし、酢と砂糖があれば作れるので、レシピのリンク載せます。
梅酢は産直、直売場やAmazonで買えます。)

 新生姜も量が多くて、ダメにしやすい野菜の1つなので、買ってきたら作ってる保存食 ガリ・紅生姜と、生姜の冷凍ストックについてまとめてたいと思います。

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牛丼やそぼろ丼に最初に紅生姜を乗せた人も天才だとおもう。

自家製の紅生姜の成分は、生姜と梅酢。

紅生姜とガリの違いは、
● 梅酢に漬け込んだものが紅しょうが。
● 甘酢に漬け込んだものがガリ。

です。

▼ 左が甘酢に漬けたガリ。右が梅酢につけた紅ショウガ。

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 ガリの淡い桜色は、新生姜に含まれるアントシアニンが酢と反応して、薄桃色に染まるんだそうです。新生姜に含まれるアントシアニンの量で淡い桃色になったり、桜色になったりするみたい。

 自家製の紅生姜の赤色は梅酢の赤紫蘇の色なので、赤紫蘇の量で色の濃さを変えられます。梅酢の鮮やかな赤色も赤紫蘇に含まれるアントシアニンの色です。あの、目にいいって言われてるアレです。

 ⚫︎ 淡いピンクの紅生姜は梅酢に漬ける。
 ⚫︎ 赤色の濃い紅生姜にしたい場合は、梅酢に赤紫蘇を少し加えて漬ける。
 ⚫︎甘酢に漬ければ、淡い桜色のような白っぽいガリに

 なります。

 まずは、保存する容器が雑菌だらけだとカビ臭くなったり、痛むのが早くなったりするのでレンジで加熱消毒してからつくっています。カラフルな色合いの瓶詰って、見てるだけで心弾むので大好きです。

 あと、できあがったガリ、紅生姜が痛む原因は、口に運んだ箸で直接つまんじゃうことなので、牛丼屋さんみたいに小さいトングか、紅生姜掴むようの別の箸で食べる量とってください。

レンジで空き瓶を加熱消毒する方法

洗ったジャムの空き瓶に水50㏄入れ、蓋をせず、レンジ500Wで2分半~3分半、加熱する。
(瓶の大きさによって違いますが、レンジの中を覗いて空き瓶に入れた水がボコボコ沸騰すればOKです。)
空き瓶のなかのお湯を捨て、キッチンペーパーの上に置いて渇くのを待つ。

【 注意 】
空き瓶の加熱消毒は、取り出すとき瓶ものすごく熱くなってるので注意してください。熱々なので結構、早く乾きます。煮沸消毒・熱湯消毒で鍋で茹でても良いのですが、レンジの方が楽なので、レンジでやっています。

▼ 画面からじゃ、まったく伝わらないですが、空き瓶、相当熱いです。

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自家製紅しょうがの作り方 #レシピ

紅生姜の作り方はすごく簡単で、瓶に千切りした新生姜を入れて梅酢を注ぐだけ。一晩経つと、生姜がピンクに染まって紅生姜になっています。

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■ 材料
新生姜ひと塊。梅酢。空き瓶1つ

■ 作り方
① 新生姜を千切りにする。空き瓶に千切りにした新生姜を8分目までぎゅうぎゅうに詰める。生姜がかぶる浸るくらいまで梅酢を注いで蓋をして一晩おいたらできあがり。

8分目くらいにしておいて、一晩経つと新生姜から水分がでて、ちょうどいっぱいくらいになります。(満タンにすると液漏れする)

梅酢がない場合の自家製紅しょうが作り方 #レシピ

少し風味が変わるけど、梅干しと一緒に入っている赤紫蘇と甘酢で紅しょうが風が作れます。

■ 材料
生姜ひと塊。梅干しの中に入ってる赤紫蘇(なければ梅肉でも良い)、甘酢またはすし酢。

■ 作り方
① 新生姜を千切りにして、空き瓶に梅干しと一緒に入ってる赤紫蘇(なければ梅干し)を入れ、千切りにした新生姜を瓶の8分目までぎゅうぎゅうに詰める。生姜がかぶる浸るくらいまで甘酢をを注いで、蓋をして一晩おいたらできあがり。


淡い桜色のガリの作り方 #レシピ

新生姜は柔らかくて食べやすく、ピリッと辛くて好きです。

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作り方は紅しょうがと同じです。
甘酢がなかったら、すし酢を使っても作れます。

■ 材料
生姜ひと塊。甘酢。空き瓶ひとつ。

■ 作り方
① 新生姜を薄切りにして、空き瓶に8分目までぎゅうぎゅうに詰める。生姜がかぶる浸るくらいまで甘酢(またはすし酢)を注いで蓋をして一晩おいたらできあがり。

▼ 基本の甘酢・ピクルス液の作り方 #レシピ


カビ防止と保存期間

 紅生姜やガリの本来の作り方は、1度塩漬けして水分を抜いた生姜を梅酢に漬けます。水分が多い状態で長期保存するとカビやすいからです。冷蔵庫もなかった時代、旬の生姜をカビさせないように日持ちさせるための先人の知恵でした。

 でも、今は1年中、生姜は手に入るし、冷蔵庫もあるから長期保存するより、食べ切れる量を作った方がいいかな、と塩漬けの手間を省いた簡易版の紅生姜をつくっています。冷蔵保存で期間はだいたい1ヶ月半〜2か月以内で食べきります。

魚の煮つけやあら炊き、生姜焼きに使う用の生姜の冷凍ストック

 生姜はそのまま冷凍してすりおろしたらよい、とか、すりおろしてから冷凍すれは良いとかいろいろ言われますが、結局落ち着いたのは、千切りにして冷凍が一番つかいやすいなーで今のところ落ち着いています。

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 こんな感じで千切りにした生姜をフリーザーパックに平たくして冷凍しておけば、使いたい量をペキッと折って使えます。

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 鰹のたたきや馬刺しなど食べるときに生姜を買ってきて、すりおろして生姜を使ったら、残りは紅生姜やガリ、冷凍ストックにして使いきるようにしています。

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 色も可愛くて、美味しいのでぜひ旬の新生姜を見かけたらつくってみてください。




紅生姜は新生姜(6月〜9月くらいまで出回る柔らかい生姜)でもひね生姜(1年中スーパーや八百屋さんで帰る固い生姜)でも作れる 






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