見出し画像

私の木の根っこ

おはようございます。

ここ最近、立て続けに大学の頃の夢を見てて、大体、単位が取れなかったりで窮地に陥るような内容だったのですが、何でかなーとさっき布団の中でぼーっと考えてたら何となくわかったような気がしました。生物学部を選んだのは環境問題を憂慮してのこともあったんだけど、当時から、このままじゃ地球環境がいずれぶっ壊れるのは明白なのに何で学部の周りの人達すらそんなに気にしてなさそうなのか全然わかんなくて、かといって親しい友人が所属してた環境に対する意識の高い研究室は、高名な教授を中心にどことなく宗教的な気配もあり、自分がそっちに行くのも違う気がしました。そして進路や研究室の人間関係に行き詰り、幼少時からの心の問題の蓄積もあって精神を病んでしまって、そこから何年も迷走したのちに図書館で働き始めて、縁あって再び音楽を始めることになったのですが。要は、社会や環境への問題意識は今に至るまでずっと一時停止ボタンが押されっ放しの状態だったのが、コロナ禍を経て斉藤幸平さんの著作が話題になったりしている今、改めて自分の中でそういったことを考える機がようやく熟したような状態なのかもしれないなと。

ずっと書こう書こうと思っていたのですが、キスミワコちゃんの「私の木の根っこ」という曲の歌詞の「what grows well grows slow」というフレーズを、自分もそうであったらなーという願いを込めて、このnoteのマガジンの名称に使わせてもらってます。

ちょうど十年前にリリースされた「キスミワコ大陸のキ」というミワコちゃんのアルバムの中で、この曲はわたしは演奏に参加してないのですが、だからこそ、自分に歌ってもらってるようにここ数年心の中で勝手に思ってて。

(余談ですが今アルバムのクレジット見たらわたしの名義がmottinaになっててしみじみ懐かしい!)

私の木の根っこ

手の中に種があった

いつからあったのかな?

僕は種を蒔いた
小さな日の当たる場所に

僕は今日を選んだんだ

毎日水を撒いた
毎日育てた
毎日待った
芽が出るのを心待ちにしていた 毎日 毎日

でも心配しなくても良いよ
良く育つものは、ゆっくり育つんだ

春が来るまでに、たくさんの大きな実が育つと思ってた

小さな芽が出た
ひっそりと日の当たる場所に

僕は今日を選んだんだ

昨日、今日、明日、一週間、二週間、三週間、一ヶ月、二ヶ月・・・

何も変わらなかった
でも心配しなくても良いよ
良く育つものはゆっくり育つんだ

表面で見えてるものが全てじゃない

僕の根っこは 手をつないでいた

わたしも数回お会いしたことがある、ミワコちゃんの友だちの「しゃちょう」が英語詞を和訳したものです。やさしいうただなあ。

あと、ばななと岡本敏子さんの対談集で、敏子さんが

才能かどうかわからないけど、とにかく、変な枝ぶりの植木はそれなりにおもしろいのよ。(中略)才能のあるカッコいい人だけがステキなわけじゃないの。変なのは変なのでそれなりにおもしろいし、もうちょっとこうやったら、もっとおもしろくなるぞとか思っちゃうの。

と仰ってる箇所がすごく好きで。

「ゆっくり良く育つ、変な枝ぶりのそれなりにおもしろい植木」、そうあれたらと願っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?