ゲーム実況界をサヴァイブ…されている方。ガッチマン氏の１０年について。

　去年ぐらいから動画を視聴させてもらっているガッチマンさんという動画投稿者の方が今日で活動１０年目を迎えられたそうで、その振り返りの動画を投稿されていました。

　ガッチマンさんというのはニコニコ動画とyoutubeで主に活動されている、ホラーゲームを中心としてゲームプレイの実況動画を上げている方で。丁寧な解説と安定したプレイング、そしてちょっとの下ネタが面白いゲーム実況者さんです。ゲーム実況界全体のことはあまり詳しくありませんが、かなり上位の人気の実況者さんなのではないでしょうか。

　さてそのガッチマンさんの振り返られている１０年についてなのですが、ウェブを利用してサクセスを成し遂げられた方のチャートということで、ゲーム実況という畑違いのジャンルではありますがかなり参考になる部分も多く。これがなかなか興味深いなと思い簡単に所感をまとめておこうと思ったわけです。

１．もちろん最初から上手かったわけではない。

　これは誰でも当たり前のことなんでしょうけど、最初はプレイしながら喋るということを上手くできなかったそうで、ごく最初は奥さんに手伝ってもらっていたそうです。後にお子さんとも一緒に動画を投稿されていたり、周囲の方の理解と協力があったことは素直にうらやましいなと思います。

２．仕事としてのゲーム実況。

　活動を開始されて２年ほど経った頃に２０１１年には初の『案件』、つまりゲーム開発企業からの依頼で宣伝としてのゲーム実況をされたそうで、この段階でゲーム実況が仕事として成り立ってきたということになります。
　半ば趣味的活動がメイクマネーの段階に至るというのは私の目指すところでもありますし。２年という時間でそこに結実したというのは注目するべきスパンなのではないかなと。
　しかも数年で実況活動のみのマネーで一軒家を購入できたらしく（もちろんかなり大変だったらしいですが）、それもまた私にとっては夢のある先達の成果だと

３．データを見極めてフォームを移す。

　ここが一番感心したところ。　
　…それから数年間はニコニコ動画で案件を含めた活動されていたそうですが、youtubeへの動画の転載が目立ちだしたらしくその防止のためにご自身でyoutubeへの投稿を始めたそうです。
　ですが時が移ろい２０１７年頃、動画サイトの趨勢も変化しニコニコ動画よりyoutubeが主流となり始めたころ。視聴者の視聴方法を調査した結果、PCよりスマートフォンなどで動画を見ている割合が多くなったそうです。
　これがどういうことかというと、当時のニコニコ動画のスマホアプリは（今はどうかわかりませんが）グロ表現などでR-18要素のある動画は視聴不可となる規制がされており、必然それらR-18要素が多いホラーゲームを中心としてゲーム実況をされているガッチマンさんの動画は視聴できない場合が多いということで、ニコニコ動画に投稿し続けることは不利であると判断されたそうです。
　このデータから判断してフォームを変えていくというのはなかなかできることではないなーと素直に感心。ご本人も勇気がいる決断だったと述べておられます。

未来へ

　youtubeに活動の場を移されてから、中にはかなりバズった実況シリーズもあったそうですが、自分のイメージとそのゲームがイコールになることを危惧し、様々なゲーム実況を同時にリリースすることでイメージの固定を防いだりもしているそうです。そうして押しも押されぬもせぬ人気ゲーム実況者になられたガッチマンさん。
　これからも応援していきたい……ですがyoutubeばかり見てると自分の活動の時間もなくなるのでそれは気をつけていかないといけないかな！　

　ちなみに私が一番好きなのはヒットマンプレイ動画。面白そうと思わせてくれて、実際自分でやっても面白かったゲーム。ゲームが持つ魅力……それを伝えられる真の男……ガッチマン。