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2024年1月9日(火)に開院してから、今日でちょうど半年が経ちました。
営業日数では、123日目。
1日目からミーティング時に数えていると、これが1,000日、5,000日と増えていくであろう現実が、本当に重く、ずっしりと感じられます。
幸いにして、アラフィフの院長本人は(多少の疲労があっても)外来を続ける気力と体力に恵まれているため、平日診療に邁進出来ています。

そしてまだオープニング前から、当院の求人に応募してくれた看護師、医療事務の皆さんには、やはり感謝するばかりです。
採用面接の期間は内装工事中で、内定後にようやく院内に入ることが出来た、という慌ただしさでした。
それぞれが素晴らしい経験と専門性を持ち、勤務医経験オンリーの院長を色々な面で(ときに厳しく、ときに優しく)サポートしてくれています。
匿名の受診後アンケートで、非常に高い評価をスタッフへ頂いているのは、院長としてとても嬉しいものです。

クリニックを開業してみると「そもそも当院はなぜここに存在し、何をしているのか」という本質的な質問に、朝から晩までひたすら答えているかのようです。
禅問答のごとく、答えのない何かに向き合っている感覚もあり、一方で全く未知の方向へ流されているような不安にも襲われます。
漠然とした不安、というものに、新米開業医は常に向き合うしかありません。

「内科と腎臓内科のミックス体」というのが形態として正解なのか、「大きな内科領域に専門性が高い腎臓内科が内包されている」のか、院長本人もまだ決めかねることが多い。
けれども、このクリニックが半年間、ひたすらに開院し続けることで、色々な方のお役に立ち、運営する私たちは数え切れない課題を乗り越えて、微速であっても前進しているのだと思います。

新患で受診される方には慢性腎臓病(CKD)の方も多くなり、正確な腎機能検査が必要な場合があります。
自己免疫疾患を含めて、腎臓病の根本的な原因を探し求めることは、町のクリニックでは難しいためか、当院を探しあてて遠方から来院いただくことも増えました。

さらに生活習慣病、発熱外来(新型コロナウイルス感染症がまた増えています)、色々な主訴の急性症状など、同じ1日であっても、自分自身の診療能力を多方面から試されることも多い。
これほど色々な状況に経営者として、外来医として向き合うのは、まさに「不退転の決意」という表現が相応しいと思います。

クリニックという舞台の上で、当院が展開できる色々な役割を拡充しながら、引き続き毎日の運営に努力してまいります。

また、過去に載せたコラムが、じんラボに残っておりますので、そちらも是非お読みいただければ幸いです。
 https://www.jinlab.jp/story/dr_miyamoto/researcher.html


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