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休校中に大発明しました!名づけて「かじとりゲーム」

「休校期間中は、できるだけ家庭学習の継続に努めてください」

2週間前、突如、言い渡されたお達しには参りました。

なぜかというと、わが息子(小2・8歳)におきましては、現時点で「家庭学習の習慣」というものがほとんど備わっていないからです。
彼の脳の8割は野球とドッチボールで占領されていて、毎日の家庭学習といえば、学童でやり残してきた宿題を完了させるくらいのこと。

その宿題も、今回の緊急休校パターンでは先生方も準備がまったく追いつかずの様子で、プリントが数枚配られたくらい。

「漢字と九九のおさらいくらいはしたほうがいいよね…」と、近所の書店で学習ドリルを数冊買い込み、「あとは何を用意しようかな…」と迷っているうちに、
いろんな教育サービス系企業から「休校中の子どもたちへ、期間限定無料公開!」と魅力的なお知らせが、バンバン発表され始めました。

「なんと、ありがたい。1カ月あっても足らないくらいだ〜」
と思いながらも、あまりにも魅力的なものが多すぎてそこから「選び取る」ための気力が保てず(この時期、休校対応に伴う仕事の対応だけで、私は疲れていたのです)。
もったいないと思いつつ、ほとんど活用できていないのが現状です。正直なところ。

ただ。
その代わり。

ずっとずっとやりたかったけれど、できていなかった「家庭学習」を始めることができました。

それは・・・・・・「家事トレーニング」です!!!

息子を育てることになった時から、私は「勉強が多少できなくても、なんとかなる。でも、家事だけはできるオトコに育ってほしい!」と思っていました。
なぜなら、衣食住を扱う家事力は“生きる力”そのものであるし、何より、それができて他人に喜ばれることはあっても傷つけることはないはずだから。
それに、私は真剣に「これからのモテ男子に欠かせない条件は、家事力」だと確信しているのです。
日本の男性が家事に費やす時間が国際比較で圧倒的に少ないことは、よく語られますよね。原因として、ミクロの家庭レベルでの家事教育が大いに影響しているはず。わが息子は、ぜひとも家事力の高い大人に育ってほしいと願うのです。

おだてたり、おどしたり、これまでもいろんな言い方で息子を家事に参加させようとしてきましたが、「料理の手伝い」などエンタメ要素のある家事以外はなかなかやろうとしてくれません。

私も私で平日は朝夜の限られた時間にしか一緒に過ごせないので、つい「8時までにアレをやっておいてねっ」と指示命令口調がキツくなってしまい、余計に息子は嫌気がさしていたのでしょう。
ますます家事トレから遠のいて、私はイライラがたまり、さらに口調にトゲが増して…と、悪循環を繰り返していました。

「息子に家事力をつけさせたい」と願っている私自身の中に、「そうはいっても、家事は母親である私がだいたい引き受けないといけないもの」という思い込みがあるからだと思います。

何よりお説教はもうしたくないのです。義務感や意義で無理やり納得させても、意味がないんだよなぁと、半ば途方に暮れていました。


そこに突如、この休校が降ってきました。
子どもが家で過ごす時間が急に増えたとき、「そうだ! 今こそ“家庭でしかできない家事トレ”をやろう!」と決めたのです。


◆くじ引き形式で、“日替わりの家事”を決める◆

「エンタメ要素がなければノッてくれない」という相手の傾向もすでに分かっています。

ということで、試しにやってみたのが「くじ引き形式」でその日の担当家事を決める!というゲーム。

まだ実験段階ではありますが、これが、かなりいい感じなのです!!
最近お会いした何人かにお話しすると、「それはいい!!」「うちもやってみたい」とおっしゃってくださったので、ここまでの実験日記を共有します。

名づけて、「かじとりゲーム」

命名の由来は後で書くとして、まず始め方から。方法はいたってシンプルです。
紙とペンさえあれば、今日からできます。

(1)適度な厚紙を用意する(私はタイツなどを買ったときについてくる厚紙を活用)。

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(2)トランプカードくらいのサイズに切る。

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(3)1枚に1つずつ、5〜15分以内に終わるくらいの家事を書き出す。

ポイント! この書き出す作業から、子どもも一緒にやったほうがいいです。

「家族が毎日フツーに生活するために、どんな家事が存在するのか?」と一緒に考えるチャンスです。
カードはいつでも付け足せるので、最初から全て出なくてもよしとします。
むしろ、最初は少ないくらいのほうが、子どもの心理的ハードルが下がるのでは。

うちの場合は、初回はこんなラインナップでした(息子と分担してマジックペンで書きました。原文ママ)。

・おふろそうじ
・トイレそうじ
・ふくをわける
・ふくをかたずける
・床をふく(ぞうきんかワイパー)
・食器をマシンに入れる
・マシンに入らない食器などを洗う
・冷ぞうこのせいり

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カードが出揃ったら、文字面が見えないようにしてランダムに1枚ずつ引く。
引いたカードに書かれた家事が、その日の分担家事!というルール。
つまり、毎回担当が変わるのです。

カードの記入が全部終わると、「さっそくやってみよう!」という流れになりました。

初日の結果は、私は「トイレそうじ」、息子は「おふろそうじ」。

自分で引いたカードだから、文句を言わずにやってくれました。
初めてのお風呂掃除をすすんで!
「あまりやったことがない家事は手伝ってあげる」というルールを決めたため、私もほぼ付きっきりでしたが、初めて触る洗剤などが新鮮だったようで嬉々として取り組んでくれました。
(ただし、途中から楽しくなり過ぎたようで服ごとビショ濡れになり、結果として「着替えさせる」という新たなタスクが増えました…笑)

息子が楽しそうだったので、「これからもやる?」と聞くと「やる」との返事。
では名前をつけようかと話していて、降りてきた名前が「かじとりゲーム」!

家事を取り合うゲームですから、家事取り。
生活力を上げて家族の一員としての主体性を磨く「舵取り」の意味もかけて。

なかなかピッタリの名前じゃない?と思っているのですが、どうでしょう??


◆2日目に新札追加◆

翌日。かじとりゲーム2日目。

カードを2枚増やしました。

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・ごみまとめ
・ごみすて

一般的に「ゴミ捨て」と呼ばれる家事は、「家中のゴミ箱の中身を分別しながら袋にまとめる」という作業1と、「ゴミをまとめた袋を置き場に持っていく」という作業2に分割されるのだという事実を、お説教ではなく、遊びの中で自然に教えることができました。
いわゆる「名もなき家事」問題を乗り越えようとしている感動がありました!

この日は、夫も早く帰ってこれたので、3人でカードを2枚ずつ引きました。

息子は「ゴミをまとめる」と「トイレそうじ」、私は「ゴミをすてる」と「床をふく」、夫は「マシンに入らない食器などを洗う」と「冷ぞうこのせいり」でした。

この「かじとりゲーム」のいいところは、「家事の得意・不得意」といったバイアス(先入観)がなくなることです。

家族を何年もやっていると、いつのまにか「私はコレが得意」「あなたはこれが苦手」と、なんとなく役割が固定化されてしまいがちです。

「たまたま引いたカードに書かれた家事をやる」というゲームは、そういった日常の慣性を軽やかに取り去ってくれます。

実際、私は驚きました。
「トイレ掃除はまだ早い」と思い込んでいた息子の、ブラシ捌きの素晴らしさに! 私なんかよりずっと丁寧。上手!
本心から褒めたので、彼は「トイレ掃除、オレ、うまいぜ」とインプットしたと思います。

ちなみに、カードによって負担の差はどうしても生じます。
夫は不運にも、わりと時間がかかる家事2つを同時に引いてしまったので、協議の結果、「今日は1枚分だけでいいよ」ということにしました。
楽しく継続することを最優先とし、あまりストイックにならないようにしようと思っています。ちなみに、1日に引く枚数も、その日に許される時間や家族の疲労具合によって自由設定としています。


◆「その家事、オレがやりたい!」と懇願される◆

その後、様々なバタバタを理由に「かじとりゲームお休み」の日もありましたが(リアル^^)
数日後に、ゆるっと再開。

「かじとりゲーム」3日目には、また、私の希望でもう1枚、新たなカードを増やしました。

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・明日の朝ごはんを作る

(息子の字ですが、心なしか、初回と比べて気合いが入っている!)

なんとなくの慣習で、私(時々、夫)が毎朝作っていたけれど。考えてみれば、朝ごはんなんて火を使わなくても出せる献立候補がたくさんあるのだし、子どもに任せたっていいはずだよね!と閃いたのでした。

息子のモチベーションを高めるために、こう付け加えました。
「全員分の朝ごはんをつくるってことだよ。シリアルと牛乳だけでもいいし、献立はなんでもいい。作ってもらった人たちは文句言っちゃダメ」

その瞬間、息子の目がキラキラ!と光りました。

「オレ、今日はそのカード引きたい。お願い!引かせて!」

なんと家事を「自分にぜひやらせてください」と懇願される日がこんなに早く来るとは…。

「じゃあ、特別だよ」と、わざと“朝ごはんカード”の位置が分かるようにして、引かせてあげました。

息子は喜び、ちゃんと翌日作ってくれました。
献立は、シリアルと牛乳、スクランブルエッグ(隠し味として、ベビースターラーメン入り)でした。
大変おいしくいただきました。


また、3日目には、息子からも新札の提案がありました。
さすがの発想でした。

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・★ラッキーカード★(自由)

「このカードを引いた人は、なんでも好きな家事を選べる」というスペシャルカードだそうです。

完全に家事に対する向き合い方が変わっています。
すごくないですか! 「かじとりゲーム」。

これまでの家事習慣をゼロリセットして始められる遊びなので、パパ主導でも始めやすいと思います。
「子どもと過ごす時間増えたけれど、いまいち有意義に過ごせないんだよな〜」という方、試してみると、面白い変化が起きるかもしれません。

わが家もいつまで続けられるか未知数ではありますが、工夫と改良を重ねて試行錯誤していこうと思います。
面白いことが起きたら、またこちらでシェアいたします!

*追記* 投稿後、たくさんの方から「これいいね!」「うちもやってみまーす」という反響をいただきました〜。スタイルも自由なので、ぜひぜひお試ししてみてください。

「うちの子が、こんな面白カードを書いてきた」「こういうルールがあるとより楽しめた」というレポート&発見ありましたら、ぜひ「#かじとりゲーム」で共有してください。私も参考にしたいので〜^^

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*3月29日に【続編】を書きましたので、こちらにも貼り付けておきます^^


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フリーランスのライター/エディターです。1978年福岡生まれ。日経WOMANなどの雑誌編集記者を経て、2009年に独立しました。雑誌やウェブの記事執筆のほか、書籍のブックライティングや経営者や企業の発信サポートも。家族のための本づくりプロジェクト「家族製本」主宰。
コメント (8)
こんにちは、初めまして。おすすめnoteの記事から参りました。このアイディア、素晴らしすぎるし皆さんにお伝えしたいので、こちらに載せてもいいでしょうか?https://note.com/moimoko/n/nf1fe394fe1b0 
それと勝手ですが、もし参加して頂けるならこの記事のタグに#おうち遊び大賞を追加して頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
たなかさん、コメントありがとうございます(返信の方法が分からず、こちらのコメント欄にて失礼します)。記事でのご紹介、もちろん大歓迎です! 一人でも多くの方の日常に、ちょっとしたプラスの時間となればうれしいです。どうぞよろしくお願いします^^
楽しい家庭が浮かびますね!
パパが参加してるのがとてもいいです。コミュニケーションの場にもなりますね。
私は子供居ないけど、甥姪チビッコは周りにいっぱい。今コロナ騒ぎで会えないし本当はこんな時こそ遊び心が必要だけど、、、
次に家に来た時にはこれをやってみたいです😊
素晴らしい💡アイデアですね!
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