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2019年冬アニメ完走メモ

新規12本:
私に天使が舞い降りた!/かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~/賭ケグルイ××/ケムリクサ/けものフレンズ2/えんどろ~!/モブサイコ100 第2期/転生したらスライムだった件(※2クール目)/マナリアフレンズ/上野さんは不器用/みにとじ/バーチャルさんはみている

来期継続9本:
どろろ/ジョジョの奇妙な冒険 part.5 黄金の風/スター☆トゥインクルプリキュア/キラッとプリ☆チャン(※4月より新章)/アイカツフレンズ(※4月より新章)/キラキラハッピー★ひらけ!ここたま(※視聴抜け話数あり)/ゲゲゲの鬼太郎 第6期(※視聴抜け話数あり)/新幹線変形ロボ シンカリオン(※視聴抜け話数あり)/ふるさと 日本の昔ばなし(※セレクション再放送、視聴抜け話数あり)

となりました。他に途中で止まったり配信ウォッチリストに放り込んだまま見そびれたのがありますが事実上見てないものとして省略。
以下、各作の雑感です。

『私に天使が舞い降りた!』
予備知識ゼロで気軽に見始めてどっぷりハマった今期最大の個人的ヒット。ひなたちゃんいいですねー。お姉ちゃん相手には妹キャラぢからを炸裂させつつ同年代にはイケメン挙動が光る多重性と、それを受けるのあちゃんの関係がたまりませんでした。
最終回のお芝居パートが印象に強く残ります。ひとつの作品として完成度高く(脚本を用意した先生何者なんだ……w)、そして同時に劇を見ているみゃー姉の無意識を含む心象投影として読み込みがいのある映像になってました。原作だと劇の中身は描かれていないそうで、オリジナルでここまで作品のエッセンスを抽出してみせたアニメスタッフおそるべし。

『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』
OPテーマが流れた瞬間に勝った感がありましたね(何に?)。
ただ、主題歌や例のダンスEDなどキャッチ―な要素がありつつもあくまで全体的なアベレージ高さで走りきった感じです。
作品のいいアクセントになる藤原千花書記に声をあてた小原好美さんは『魔法陣グルグル』リメイクのククリちゃんあたりから気にかかってたんですが、いい役をコンスタントにつかんでますねえ。現在プリキュアでオヨルンことキュアミルキー・羽衣ララを演じてそちらでも好評を得ていますし。
そうしてキャストがいい感じのなか、ナレーションだけちと必要以上に力がこもりがちだったんじゃないかという気が……これは原作既読者としてイメージが先に固まってたせいかな(もうちょっと中性的・静的なベースで想像してた。劇中の声でいうなら早坂の声くらいで)。
……などと細かいところに高望みはあるんですが、これだけのアニメ化をしてくれたのはヤングジャンプ作品原作アニメをちょくちょく追ってる身としては僥倖でした。

『賭ケグルイ××』
第2シーズン。これはもう、いい意味で原作ファン・固定ファンを離さないアニメ化続編と言うに尽きるかと。アニメオリジナルキャラを区切りに立てて原作(今後のアニメ展開?)につなげた形ですが、最後の戦いはなんというか、主人公めいた敵ボスVS敵ボスめいた主人公との対決って感じで倒錯感がおもしろかったです。

『ケムリクサ』
よく、たつき作品はCGは粗くて脚本がすごいみたいに言われがちですけれども、個人的には逆に近いんじゃないかなと思うんですよね。
肝になってるのは情報管理と画面作りのほうで、明かされた情報から浮かぶストーリー自体は小説や映画まで広げたSFファンタジー的に実はけっこういい意味でふつうというかオーソドックスをふまえてるというか。煙草だからじゃないけどフレーバーの勝利というか。だから『ケムリクサ』の場合どういう世界でどういう状況なのか判断材料が集まった瞬間、とたんに「あ、なんかむしろ王道感あるな」と足が水底につく安心感のようなものにつながるんじゃないかと。
これ、近いのはなんでしょうねえ、弐瓶勉のマンガあたりと公約数あるような気が。

『けものフレンズ2』
うちで犬を飼いだしてもう何年も経つんですが、いつの間にか「帰ってこない主を待つ犬」という図に弱くなってしまいまして。フィクションでもドキュメンタリーでもそういうシチュを見ると切なくなってしまう。だからどうにもねえ、イエイヌちゃんがねえ。うう……。

『えんどろ~!』
いい最終回だった、というのを冗談抜きに言える作品でした。勇者・魔王ファンタジーの解体ドラマとしてかなりまっとうなことやって一段落つきましたね。そもそもの「エンドロールのそのあと」というモチーフ、これたぶんエンドクレジットロールのロール(roll)だけじゃなくて、役割という意味のロール(role)の終わりというのが入ってるんじゃないかなーと。運命の奴隷だった者たちがつかみとる内発的な自己決定は……という意味では、おお、なんとジョジョ5部に通じるところがw

『モブサイコ100 第2期』

たんに超能力バトルの映像をがんがん動かすアクション面のサービスだけでなく、モブと師匠の関係を掘り下げるドラマティックな回も抜かりなく力を入れており、原作リテラシーの高いアニメ化でした。前期もですが。

『転生したらスライムだった件』(※2クール目)
さらなるアニメ続編が決まってるようで、何よりです。ここで止まったらドラゴンボールでいうと悟空が超サイヤ人になる前に終わるみたいなもんですからね……。なろう小説長々編のアニメ化で問題になりがちなのが、後のほうの展開に人気の肝があるのに1クールだと人気が出た理由のところまで行きつかずに終わるという、そもそもどうしてアニメにしようと思ったんやという矛盾ですが、本作の場合は話数をしっかりとるという根本的な解が選ばれており、恵まれてますね。

『マナリアフレンズ』
ファンタジー世界の女の子ふたりがいちゃいちゃする、ただひたすらそれだけに徹するという、まるで迫ってくるのが分かってるのに回避不可能な美しい正拳突きみたいなアニメでした。基本的に百合ん百合んな日常風景を楽しむ内容でしたが、最終回、姫様が自分たちの立場上いっしょにいられる歳月には限りがあるという現実を覚悟しているさまがさらりと示されたのが胸に迫りました。青春についてのアニメでもあったのだなあ。

『上野さんは不器用』
原作未読。純情と変態的なシチュエーションの奇跡的なバランスが楽しかったです。ショートアニメだけどED曲が豊富に用意されてて毎回メリハリついてたのもよかった。

『みにとじ』
『刀使の巫女』のアニメ本編とゲームの登場人物をディフォルメキャラ造形で共演させたスピンオフで、本編を見たファンへのごほうびみたいなもの。楽しい日常コメディでした。でも時系的に第一章と第二章の間の出来事なので終盤に故人になる子が画面に映って、ううう……。

『バーチャルさんはみている』
時代の流れを体感するために見ておこうかなという記念的な視聴。うんちくコーナー好きでした。

[継続]
『どろろ』
手塚治虫御大の同名作のリメイクですが、「この手があったか~」と何度もうなっております。とくに醍醐一族と百鬼丸の関係を民の豊かな生活と個人の尊厳の天秤にかけて、多宝丸を悩める若君に位置付けたのはあまりにも上手い。今後の展開が楽しみすぎます。

『ジョジョの奇妙な冒険 part.5 黄金の風』
ファイティーンゴー

『スター☆トゥインクルプリキュア』
オヨルンかわいい

『キラッとプリ☆チャン』(※4月より新章)
『火ノ丸相撲』の刃皇はプリチャンを見て白鳥アンジュさんから何か学ぶべきだと思います。

『アイカツフレンズ』(※4月より新章)
百合パワーが高まると鳴り出す鐘はアニメ的に素晴らしい発明だと思います。

『キラキラハッピー★ひらけ!ここたま』(※視聴抜け話数あり)
地元の町にしあわせを運ぶためここたまたちと一隊を組む主人公のマインドにはアメコミの自警団ヒーローに通じるものを感じます。ヴィジランテここたま!

『ゲゲゲの鬼太郎』第6期(※視聴抜け話数あり)
人間のレギュラーヒロインを配置した今作、最初は「えー、この子とねこ娘が鬼太郎(男)をとりあってバチバチ三角関係とかするのー? 手垢つきすぎじゃねー?」とナメてたんですが実際はあれよあれよというまにその人間の少女とねこ娘が濃厚な友愛関係を結ぶ百合アニメと化してびっくり。土下座して謝罪いたします。いやー素晴らしい。

『新幹線変形ロボ シンカリオン』(※視聴抜け話数あり)
最近のロボアニメは云々と嘆き節をぶつ向きがありますけどこういうキッズアニメ方面で現役の人気作が視界に入ってない場合が多いんですよね。

『ふるさと 日本の昔ばなし』(※セレクション再放送)
プリチャン視聴した流れでそのまま見ることが多い。もともと昔ばなしアニメ好きというのもありますが。

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