ある
ある夜、ふと窓の外を見たら、月が光っていた。そうだ、月はいつだってそこにある。見えない昼間だって光り輝いてる夜だって、私が俯き歩いているときだって。
見えていなくても、あるって知ってる。太陽だってそうだ。夜見えなくなったからって、なくなってしまった!とは思わない。あるって知ってるから。
世界って、そういうことだよなと思った。見えないことは「ない」ということではない。見えなくても「ある」って、私たちは知っている。なんて考えてたら、今まであった不安、寂しさがどこかに行ってしまった。
見えなくても、ちゃんとあるんだよ。
夜と霧を読んでいた。妻が生きていようと死んでいようと関係ないみたいな事が書かれている場面がある。もうこの世になかろうと、「ある」んだなぁと思った。
ありがとう、もう大丈夫。
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