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80日目 中国と日本とスーパー

モノの値段が上がっている。

30年動きが無かった日本も、ここ1,2年物価上昇は著しく、いろいろなものが高くなってきた。そして中国、言うまでもなく狂乱物価の最中にある。スーパーで買い物をするのにも細心の注意が必要になっている。

ただ、観察してみると日本と中国では消費者の注目するポイントがやや異なっている。例えば肉を例に挙げてみる。

日本では肉は基本的に小分けで売られている、昨今コストコ等のホールセラーの日本進出もあり数kg単位のブロック肉というのも売られるようになったが、中心はやはりパック詰めだれた小分けの肉だ。その日に食べるものをその日に買うので、鮮度についてはそこまで心配をする必要はない。むしろ急激な値上がりに少しでも抗おうと、割引シールに目が行く。

一方の中国、肉は一度にたくさんの量を買うことが多い。1kg、2kg、鶏肉等は一匹まるごと買うことも少なくない。買った肉はしばらく使うので、自然消費者の目は肉の鮮度にいく。かつて水注入肉、油注入肉、合成肉等、人体に良くない影響がある粗悪な肉が売られた事件もあったため、消費者の肉の鮮度に対する目はとても厳しい。同じ多く買うならできるだけ鮮度の良い肉を買いたい。

日中の物価対策アプローチの向こうにある食材選びの違いがみえて面白い。

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