現代短歌練習15
日本語の意味分からずに口ずさむへいじゅーどって共通語かも
ムダ毛処理する間を惜しみスマホ越し君の連絡待つ午後八時
「休みます」何度悲鳴を上げたならこの心臓は止まるのでしょう
必要とされる意味とかとりあえずカプセル詰めて飲み干し下す
ハンカチを落としたからね振り向いて順繰りに来るこころのひずみ
ざらついた部屋の片隅ルノワール死体役にはわたしがなろう
しゃあないよ脳の暴走バグですし死ななあかんわ死にたい死ぬわ
真夜中に世の中千切る我こそは死体損壊祖母は無事なり
朝八時赤色灯が素通りす深爪だらけつまらぬ夢想
神様へ家族くださいあたたかで切り取り線の入った笑顔
一日のうち半分が死相濃く脳のふわふわ羽交い締めせん
添削をされて私は人になる私の知らぬ私ができる
裏面の糊が薄れた年頃で海綿すらも老いて渇きぬ
既読の字時間の経過を突きつけるわたしの想い置き去りにされ
これ以上希望と意味を取らないで黙殺されし未来の記憶
イラストセッションしてくれたスピリチュアルな方が言ってくれたのが嬉しかった。「苦しさとかもがきの中から生まれるものがあって、それが深山さんの場合、ことばなんですよ」自分のやってることが逃避じゃないって言ってくれたような気がして、ホントに嬉しかった。
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