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妄想話

県境の川に架かる橋から眺める景色は、それまで高い建物で見えなかった風景と空が急に開けて、空も周りの景色も広がってこの風景が愛おしくなる。

少しだけ堪能すると、しばらくして人間が作った巨大なタワーのスカイツリーが見えてくる。

もしも私が大きな大きな人間だったら…と急に頭の中に言葉が浮かんでくる。

もしもスカイツリーの建設の途中で…
もしも私が大きな大きな人間だったら…
ミジンコみたいな小さな小さな人間が、スカイツリーを建てていたら、人間ってなんて愛おしいのだろうとおもうんだろうな。

電車の中でふと思った。

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