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鳥は北へ、何思う

掃除してたら3年前に書いたこんな文章が見つかりました。
ちょうどいい分量なので、どうぞ。

空が林檎から、海に染まる時間帯。
鳥が北へ飛んでいく。
あいつらは、恋をしたことがあるんだろうか。
恋をした時、うまく飛べるんだろうか。
例えば、隣になったときに胸がときめいたり、
例えば、傷ついたときに好きな鳥が待っててくれたり。
そう思うと、ああやって飛んでいる鳥を、
ただ風景の一部にするのはもったいない気がする。
あんな風に飛んでいけたら、いいのにネ。