両想い

【ことのは100】２２．明暗
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心を本みたいに
開けてあなたに渡したい
そんなことできやしなくて
しなくて

あなたに触れる瞬間を恋しく思ってる
夢の中にいるように
でもそれでもね
あなたを遠ざけてしまうわたしもいる
暗い箱に閉じ込められ
でもそれでもね

混ざり合う二つの明暗が
電話口責め立てるあなたのこえをつくりあげてくの

もしもこの電車が止まってあなたに会えなくなったら
わたしはこの場で泣き崩れるかな
でもそれって恋って形なんじゃないかって
もしもあなたの隣に座ってぬくもりを感じたら
わたしは幸せに満ち溢れるのかな
でも後ろめたい気持ちもある
ゆらゆら　ゆらめく涙だけ

ここにいてもいい　ここにいてはだめ
そんなこと決められやしなくて
夢でも箱でもなんでもいいから

愛にしたがりなあなたとまだ恋のままのわたし
引き裂かれるのはいつになるのかな
いやでもそれって　それって
ありがとうを口にしたあなたとごめんねを吐き出したわたし
まだまだエンドロールは先で早送りなんて
いやでもそれって　もう
在来線　さざめく心　そっとつぶやく