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私は自閉症スペクトラムで、ADHD

こんにちは、深山さき(みやまさき)です。
私は20代女性で、大人になってから発達障害であると診断を受けました。

お医者さんに告げられたのは、自閉症スペクトラムが根底にあるADHD(注意欠陥多動性障害)。
そして自閉症スペクトラムに関しては、いわゆる自閉症と呼ばれるものではなく、
PDD-NOSと呼ばれていたものである。
と言われました。

PDD-NOSという言葉は発達障害についてご存知の方でも、聞き慣れないかもしれません。
PDD-NOSは特定不能の広汎性発達障害という意味であり、自閉症スペクトラムの中に入っているが、自閉症・アスペルガー症候群ではない、ということです。

んん?ってなりますよね。
まず広汎性発達障害と自閉症スペクトラムの違いについて書きたいと思います。

かつて『ADHD』のように自閉症系の発達障害をまとめた言い方を、
『広汎性発達障害』と呼んでいました。
広汎性発達障害の中に含まれるのは、
・自閉症障害
・アスペルガー症候群
・小児期崩壊性障害
・PDD-NOS
・レット障害

そして昨今この『広汎性発達障害』という言葉は、『自閉症スペクトラム』という言葉に変わりました。
なぜ変わったのかというと、多くの発達障害者はこのように細かく障害名を分類することは難しいからです。
みんなそれぞれスペクトラム(グラデーションのような連続体)のように、色々な障害の要素が混ざりあっていて分類することが難しいということです。
*自閉症スペクトラムにおいては、レット障害は除外されます

なので私は自閉症スペクトラムという診断名がついていますが、
その中のどれ??という説明を大雑把に伝えるとすると、
PDD-NOSだよ。ということになります。
もちろん私もスペクトラムのように他の要素の発達障害もおり混ざっており、
PDD-NOSの要素しかないよ。ということはありません。

ではPDD-NOSとは何なのか。
広汎性発達障害の症状がありながら、
広汎性発達障害の障害カテゴリー基準に当てはまらない者になります。

広汎性発達障害の症状
①対人関係に難がある
②コミュニケーションにおいてなんらかの障害がある
③特徴的なこだわりや興味の持ち方をする

以上の障害がありながら、以下の障害に当てはまらない者が
PDD-NOSとなります
・自閉症…意味のあるまとまったこととして認知が難しい。
・アスペルガー症候群…対人関係が難しいが、知能や言葉に問題がない。むしろ言語系のIQが高い人もいる。
・小児期崩壊性障害…幼児期を抜けた後、知能の退行が始まり自閉症と似た症状になる。
・レット障害…6ヶ月以上の正常な発達後、重度の精神・運動の退行が見られる。ほとんどが女児。

私は精神科において様々な診察を受けました。
・生い立ち
・どのような子どもであったか
・周囲の人は私をどのように思い、どのような注意の言葉をかけるか
・普段の困りごとは何か
・苦手なものやことはあるか
・心理テスト
・発達障害に関するチェックリスト
・知能テスト(WAIS-Ⅳ)

本人の申告することや、周囲の人の申告すること、子どもの頃の情報は参考資料として役立ちますが、
知能テストによってわかる情報はかなり大きいです。

知能テストは1時間程かけて専門の先生によって行われます。
大きく分けて4つの分類で結果が出ます。
・言語理解
・知覚推理
・ワーキングメモリー
・処理速度
この中でもさらに細かく検査は分かれ、
細かくなったもののIQもまた、結果が出ます。

「IQの高低差はふつう5〜6程度のものだが、
15以上離れるとADHDである可能性が高まる。」
であったり、
「アスペルガー症候群の場合は、処理速度よりも言語理解が大きく上回るIQになる。」
といったように知能テストで得られる情報は、発達障害を診断するにあたって
大きな意味をもちます。

私のIQの高低差は26です。
そしてアスペルガー症候群とは逆に、言語理解より処理速度が大きく上回ります。

つまりガッツリADHDで、
総合的なIQに問題はないので自閉症ではなく、
処理速度の方が高いのでアスペルガー症候群でもない。
しかし広汎性発達障害が示す症状が認められているので広汎性発達障害(今は自閉症スペクトラム)の診断が下された。

ということになります…

私がどんな子どもであったか、どんな困りごとがあるか、
知能テストの結果などもまた別のノートで書こうと思います。

私が診断されたものの話でした。
読んで頂きありがとうございました。

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