見出し画像

裸の王様は誰だ

女性同士で褒め合う中にはそれを本音で言っていないこともあります。
「ステキだね〜」「すごい似合ってる」
もちろん本気でそう思っている人もいるでしょうし、思っていなくても言える人もいます。

私は本音しか言わないからと言った人がいました。
だから人のことは褒めない
「羨ましい」って絶対に言わない!と決めていたそうです。

でも、それは本音なんでしょうか?

正直な気持ちって、その時に「羨ましいな」と思えば
「あぁ、自分ってそう思っているんだ」
という気持ち。
その気持ちがある間は
まだまだそこに到達していないなと思えば良い
ただそれだけ。

そしてもう一つは
「自分も羨ましいと思われたい」
という気持ち

それを
「私は羨ましいと思っていない」
「そんなのあなたの自慢でしょ、全然羨ましくないわ」
と言うことが本音なのでしょうか

その人の口から出るのは
私は正直者だから
私は裏表がない人間だから

本音って心の中にある素直な気持ち

人に弱みを見せることが嫌ならいつも自分を律して強くあれば良い
そして羨ましいと思う人を攻撃しないこと。

でも、たまには弱音も吐きたくなります。
そんな時に正直に言える相手がいたら良いなと思います。
そして自ら「自分は正直者」「自分は裏表がない」「自分はいつも本音だ」
なんて言わないこと。

人は止むに止まれず本音とは違うことを言ってしまうこともあるんですから。

それがあるってことをわかっていれば誰も責めなくて済むのです。
同じように思っている人と一緒になって本音をぶちまけることも
たまには良いかかもしれませんが、それではただの悪口になってしまいます。

周りに味方がいると思うとつい強気になってしまいますが
いつも自分自身が責任を取る覚悟で言葉を発する必要があるのです。

自分の発した言葉は自分に対する「不満」や「不足」かけている部分を補いたいという願望も含まれていると私は思います。

誰かの行動を見て「プライドが高い人だな」と思うなら自分にもプライドがあって、そこにフォーカスしているから。
プライドがない人はいませんが、本当にそこを重要視していて、変なプライドがない人は最初から気にならないものです。

人から影響されるプライドは吹けば飛んでしまうような軽いもの。

周りの人が言ってくれなくなることはとても悲しいことです。

裸の王様は取り巻きの人たちが自分のことを「バカと思われたくない」という保身から真実を伝えてもらえませんでした。

人を羨むことは「あんな風になりたい」と思う気持ちの表れ
だけどそこに「悔しい」と思う気持ちがあるから変に捻じ曲がってしまうことにもなるのです。

そして、自分と相手との力関係で人を見下してしまうと
「羨ましい」ではなく「悔しくて憎い」に変わっていく

人間の感情とはどんどん変化していくもの
誰かとの同調や増幅で自分が思っている以上に激しくなる場合もあります。

どこかで気がついたら振り返る勇気を持ちましょう
立ち止まって考え直すことや冷静に自分を見る癖をつけましょう。

あなたの周りの人はきっとサインを出してくれているはずです。
耳を傾けて聞いてください。

あなたは裸の王様ではありませんか?

14/100日目



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?