『ふしぎの国のバード』のすゝめ

皆さんは「明治時代」の人々にどんなイメージを持っているだろうか。ちょんまげをバッサリ切って、すき焼き食べて文明開化?この『ふしぎの国のバード』を読めば全く違う印象を抱くに違いない。
この作品は、端的に女性探検家イザベラ=バードと通訳イトーの東北縦断記である。ここからしてもう、ぶっ飛んだ設定なのに2人とも実在人物という衝撃!…顔つきは流石に年の差を感じさせにくいようにしているけど、設定はかなりリアルに寄せているようだ。
イトー以外の作中の日本人のセリフは基本くずし字で書かれている、というのもバードさんの視点に立ちやすくて面白い。むっちゃ時間のある人はみんな何をしゃべっているのか解読してみよう笑。
何より現代日本人から見ても衝撃の文化が多い。わずか150年くらい前はこんなに裸だったのか!こんなに食べ物が少なかったのか!戊辰戦争って想像以上に東北に打撃を与えていたのか!など新しい発見が一杯だ。
作画が安定しないのが玉にキズだが、観光で「japanese culture」として紹介される(それはそれとして好きであるが)ものより遥かに近代化以前の日本の風土を描いてくれる作品だと見受けられる。
例えば…おや、もうこんな時間だ。今にも寝落ちしそうだし、続きはまた今度。

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