見出し画像

④過集中ぶり

D君を見ていて面白いな、と思うのが、やはりその過集中ぶりです。
あなたの欠点なに?自己申告してよ、と言ったら
思いつかないなぁ…(そういうとこがすき)
強いて言うなら、過集中。。集中が切れるのがいつかも自分でわからない、と。

これは私も理解できるのですが多分度合い、時間軸が違う。

わたしはかなりのADHDで、昔から色々苦労はありました。好きなことしかできない、そうじゃないことはやりたくないし続かない、超人的なハイパーパフォーマンスの時が3年続いたとしたらそのあとの2年は沈むとか、何もやる気がなくなってしまって食べなくなって体重も10kg落ちたり自堕落な生活を送るとか、とにかくジェットコースターみたいに人生が浮き沈みで満ちていて、安定とは無縁。(他人軸では安定しているように見えても本人はそうは思ってない)熱中の対象は、時に仕事だし時にピアノだし時に恋愛、しかも大恋愛、この人なしに生きれないレベルのハマり方をする。振れ幅がとにかくすごい。

で、D君の場合は、一度仕事に対するスイッチが入ってしまうと、強制的に何かスイッチオフの仕掛けを用意しないとずっと突っ走ったままになる。数年間かけた危機感のある戦いに全てを賭け、そのほかのことは何もしない。食べて寝る以外ビジネス以外のことは何も気にしない。一回スタートを切ってしまうと、もう誰も止められない。

そんなところが圧倒的成果を生み出す源泉でもある一方、D君から、普通の幸せを引き出そうとする素敵な人が現れても、結果的にほったらかしにしてしまうから、みんな離れていくんだそうだ。優先順位ひくっ!大切にされてない!なんで仕事ばかりしてるの!って。一緒に過ごす時間ないのなら付き合ってる意味ない!って。

一般的には、そういう感覚はあるよね、と思う。付き合って結婚していつもそばにいて家事や育児も分担して、常に自分をケアして欲しい。そんな男性は理想だと言われてるよね。

でも、D君の生き様ではそれは出来ないんです。しようとも思わないんです。その生き様を愛しく誇らしく思ってくれる、超絶自立した、器の大きい人でないと受け止められない。

で、それがわたしだったと言うこと。同じく過集中なところがあって、性質はだいぶ違うけど、理解ができて相手に何も求めない、けど一緒に生きていける存在。彼はそんな存在を多分ずっと探し続けてきていたんだろう、と思っています。

お互い、希少すぎて、手放せないんだろう。