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ロールモデルがいる幸せ

高い評価を受けている人やいい印象を受けた人に対して「ああいう人になりたいな」と憧れを持ち、自分の行動をその人の行動に寄せてみる、ということは時々あると思います。
モデルにしたい対象がいるということは、とても幸せなことだと思います。

ロール‐モデル【role model】 の解説
役割を担うモデル。模範。手本。「革命家の―にゲバラを挙げる」
goo辞書より

アルバート・バンデューラ(1925年~2021年)というカナダ出身の心理学者が提唱した観察学習(モデリング)という概念があります。
人間は赤ちゃんの頃から日常生活においての社会規範の多くを直接教えられなくても他者の行動を観察、模倣し無意識的に学んでいる、という概念です。
バンデューラが行った『ボボ人形実験』というものがあり、ボボ人形に対して大人が殴る蹴るという行動をすると子供も同じくボボ人形に攻撃的になり、攻撃行動をしないと攻撃を加えることはない、ということがわかりました。ボボ人形…名前がまたどうして。いいけどもうちょい何とか…。おまけに殴られ蹴られて気の毒。

またバンデューラは、観察対象(モデル)がうける賞罰は自分の強化にもつながり(代理強化)、学習は観察のみで充分に成立する、という理論も提唱しています(『社会学習理論』)。

社会的学習理論は第3の行動療法と言われており、例として、犬が怖い人が他者が楽しそうに犬と触れあう行動を見て「私にもできる」と思い触れあえるようになる(認知の変化)、街中で見た他人の服装を真似てみる、などがあります。


モデルになる人=ロールモデル なのですが、ここではgoo辞書の通り『模範になる人』という意味で話を進めていきます。

とても気持ちのいい挨拶をしてくれる人がいて、自分も気持ちいいし周りの人も笑顔になっているのを見て、自分も気持ちよく挨拶してみる。
どんなときでも笑顔で対応ができる人をみて、自分もああいう人になりたい、と笑顔で人と話すようにしてみる。
仕事のスキルが高く周りからの評価が高い先輩をみて、自分もあの人のような仕事をしたいと思い学び続ける。

善悪の判断ができる大人だからこそ「いいよなあ」と思うだけではなくて、その人の行動に近づきたいと思うことが大切で、その時点で一歩進むことができているのではないでしょうか。

私にもロールモデルがいます。仕事人柄どれも尊敬できるところしかない先輩で、その人と会わなければ私は超中途半端な人間のまま一生を終えてました。今は超は取れてると思います。本当に出会えてよかったです。
私も人にとって悪い見本より、いい見本になっていければいいな、と願いつつ恐れつつ逃げそうになりつつ、今回はこれにて終わります。



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