産業カウンセラーは、一般社団法日本カウンセラー協会が認定する民間資格です。2001年までは労働省が認定する公的資格でしたが、その後民間資格となったとのことです。公的資格だったということは私は恥ずかしながら知りませんでした。
「産業カウンセラー養成講座」を受講すれば受験資格が得られます。
養成講座以外の受験資格はこちらになります。
日本産業カウンセラー協会の養成講座は通学コースと通信コースがあります。私は通信コースでしたが指定日数のスクーリングが必要でした。調べてみたら現在はコロナのためかzoom授業のみのコースもあるようです。
スクーリングでは徹底的にカウンセリングロールプレイの繰り返しでした。
ひたすらロールプレイ。
私はもともと看護師なので、受講するまでは問診のように相談者の方から情報を引きだそうと質問攻めにしていたのですが、このロールプレイで『傾聴』、そして3原則を徹底的に身につけることができたと思います。
お話を傾聴することで、相談者の方が深く話をしてくださるということを学ぶことができました。
産業カウンセラーはカール・ロジャーズの3原則に基づいたカウンセリングを行います。
来談者中心療法とは、共感的理解・受容的態度・自己一致の3原則に基づいたカウンセリングで、人間が持っている潜在能力や自己成長能力としての実現傾向を発揮できるように援助する、という心理療法になります。
試験は学科試験、実技試験からなります。
実技試験は養成講座で認定されると免除となります。
私と同じ講座の人たちは全員が仕事をしながら資格取得を目指していました。
60%と合格率は高いですが(私の時はもっと高かったです)、内容は本当に濃い試験でした。
資格に合格しても、産業カウンセラー協会に入会、登録しないと「産業カウンセラー」と名乗ることができません。そして5年更新ありです。
産業カウンセラー資格は『カウンセリングスキルを学んだ証明』という意味合いが強い資格かと思います。